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中国を毒にするも薬にするも日本次第 幼稚な反中感情を排した中国論
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中国を毒にするも薬にするも日本次第 幼稚な反中感情を排した中国論

富坂聰【著】

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中国を毒にするも薬にするも日本次第 幼稚な反中感情を排した中国論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 飛鳥新社
発売年月日 2012/04/04
JAN 9784864101424

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2018/04/29
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◆感情が絡みがちな対中外交においても、努めて感情を排せよ。そして利害得失を虚心坦懐に評価せよ、と訴えかける最良の中国ウォッチャーの提言◆ 2012年刊。 著者は中国のインサイダーレポートを続けるジャーナリスト。 ◆刊行時を考えると、少し古いネタかも、と思いながら読了。  一方で、本書にある中国の地下経済の議論は、門倉貴史なども論じており、それと被る部分もある。  しかし、ただでは読み終わらせないのは流石に著者である。  感情が絡みがちな中国の政策・態度などと同様のことをしていては、真の利害得失を見落とし、また見逃してしまう。  一方で、数値が不明なところは多いものの、具体的事実に即して、中国の長短を把握する必要があるという指摘は、著者が一貫して行ってきていることであり、本書もまたその観点で貫かれている。  その意味で興味を引くのは、購買力平価で引き直した中国の収入の真の実力である。  つまり、購買力平価でみると、中国人の収入は、表の経済の数値だけでみるよりも3倍ほど。さらに地下経済(灰色収入=国が捕捉できない収入を含む)を含めばそれ以上というものだ。  これは貧富の差の大きさにも由来していることであるが、それでも爆買いのある種の要因を照らし出しているだろう。    その所為もあるし、日本の経済的実力の地盤沈下にもあるが、中国は、もはやプレイヤー(特に外交)としての日本への関心は殆どない。これは米国の日本観も同様だろうが、外交・経済の姿勢・対応の独自性がないことに由来するところでもある。  逆に言うと、マスコミやネットにおける、反日デモやプレグジットの過大・過剰評価することは、「自己意識の強すぎる痛い隣人」に見えている、と評する辺り、著者の辛辣かつ現実的な視線を感じてしまうところだ。  さらに問題なのは、日本政府の対中強硬派(とその支持者)が、日本企業の日本からの静かなる退場を促進している危険である。元来、対中貿易は拡大しつつも、一応日本の黒字にあり、それは中国との貿易で儲けている企業が日本国内で稼働している事実を表している。当然、反日デモが起きるようなことは避けて欲しいのは当然だ。不買運動に晒される危険があるからだ。  そういう意味で、日本政府に依る対中認識や態度の改善を求めてきたが、それがも役に立たないことが判明し来ている中、静かに黙って日本から海外(例えば、大陸)に大陸向けの商品製造を移転させる事態が懸念される。これは、多国籍企業の論理に従っているだけだが、本来、日本に落とされる富が感情的対応で、中国の懐に入ってしまうという愚作を犯しているという意味なのだ。  勿論、他方で、中国の弱みもキチンと指摘するのが著者。例えば、05年に年間9万件のデモ(反日とは限らない)。12年段階では20万件に及ぶとの推計データを開陳。中共政府は公安費用を人民解放軍並みに増加して対抗するほど。  ただし、そのデモの内実は民主化運動には程遠い。経済成長で一応満足している層が主流(多数派ではないが)だからだ。  また、先の中国の経済力の強みについては、買収他に利用できる資本力は、それが集中すれば強い、しかし、旧国営企業幹部の所得の巨額さを代表に、貧富の差の拡大は顕著。  あるいは、それを是正するための学歴などについてみても、中国の大卒就職率は5~6割(公称では72%だが)と見込まれるほど少ない。  というような問題を抱えている。  他にもまだまだあるが、尖閣沖漁船衝突事件。様々な可能性を勘案して、逮捕した漁船船長の早い時期での釈放の是非について興味深い指摘をしている。  あるいは、新幹線=高速鉄道技術の提供に関して、日本とドイツの強かさの差を鋭く指摘している部分も、なかなかである。  何れもここでは紹介しないので、是非、一読しては如何だろうか?。

Posted by ブクログ

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