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マエストロ、そこまで話していいんですか!? 飯森範親の名曲レシピ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ヤマハミュージックメディア |
発売年月日 | 2012/04/01 |
JAN | 9784636881844 |
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マエストロ、そこまで話していいんですか!?
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本のタイトルは、暴露本を想起させるが、その実態は普通の名曲ガイド本である。 モーツァルトの交響曲第25番、40番、41番「ジュピター」、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」、第9番「合唱」など、全10曲について解説している。 全部で10曲と少ないので、その分、一曲について詳し...
本のタイトルは、暴露本を想起させるが、その実態は普通の名曲ガイド本である。 モーツァルトの交響曲第25番、40番、41番「ジュピター」、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」、第9番「合唱」など、全10曲について解説している。 全部で10曲と少ないので、その分、一曲について詳しく解説されていると思うかもしれないが、そうではない。余白が多く、文字数はとても少ない。 構成は、曲についての概説をした後、全楽章についてポイントを解説している。しかし、その内容は浅い。指揮者ならでは深い譜読みから得られた鋭い視点が提示されていることを期待したが、期待外れだった。 曲の解説の他にはコラムが数本載っているのだが、私はそこに書いてあった次の文章が一番印象に残った。 ”指揮者とオーケストラの団員との関係を劇的に改善し、気持ちよく演奏してもらえる秘密兵器を特別にご紹介しましょう。それは「差し入れ」です。スイーツやおまんじゅうでも良いのですが、一番喜ばれるのは、「コロッケ」や「唐揚げ」、「おいなりさん」など、食事の足しになるものですね。「差し入れに勝るものなし」。オーケストラのモチベーションは一気に上がります。” 音楽とは一切関係のない食べ物の差し入れが、オーケストラとの関係を劇的に改善する秘訣であるのなら、それは指揮者に何らかの――音楽的な面や、人間性の面などで――問題があるのではないだろうか。
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たぶん、クラシック音楽が大好きで詳しい人には物足りないんじゃないかなぁ、という気がしました。 でも、私はクラシック音楽どころか音楽そのものに全く詳しくないので、とても面白かったです。 曲も、ぜーんぜん知らなかったので、YouTubeで探して、聴きながら読みました。できればこの本の...
たぶん、クラシック音楽が大好きで詳しい人には物足りないんじゃないかなぁ、という気がしました。 でも、私はクラシック音楽どころか音楽そのものに全く詳しくないので、とても面白かったです。 曲も、ぜーんぜん知らなかったので、YouTubeで探して、聴きながら読みました。できればこの本の著者が指揮をしたものが聴きたかったですが、残念ながら見つからなかったので、動画検索して一番最初に出てきたものを聴きました。 第九を全部聴いたのすら初めてかも・・・(←そのレベル) どの曲も、じっくり聴くといいなぁと思ったのだけれど、小澤征爾さんバージョンで聴いたブラームスの交響曲第一番が特に印象的だった。大好きかも。 特に、第四楽章での2回目のホルンの場面では、意識が持っていかれて、一瞬、身体から中身が抜けそうになった!(幽体離脱しかけた?笑) ちょっと鳥肌が立ちました。 第二楽章で、ヴァイオリンのソロにオーボエとホルンを合わているところもとても好きだった。飯森さんいわく「第一ヴァイオリン全体で弾かせず、ソロになって音量は減るはずなのに、逆にものすごくスケールの大きさを感じます」というところ。ホルンの音がもともと好きというのもあって、ものすごく気に入った。この本を読まなければ、一生気づかなかったと思うけど。 あと、ブルックナーの交響曲第四番の第三楽章の弦楽器とホルンの掛け合いについての飯森さんの解釈もすごく好き。確かに「男なの?」「女なの?」と言っているように聴こえる。 おもしろいなぁ、と思った。 そんな感じで、一冊まるごとめちゃくちゃ楽しみました。 そうそう、飯森氏がこれを聴いて「指揮者になりたい」と思ったという、ユージン・オーマンディさん指揮のボレロもすごく良かった。連続で2回も聴いてしまった。 ちなみに、クソゲーと名高いFF8(私が言ったんじゃないよ!世間の評価だよ!)というゲームがありまして、私はFFシリーズでは一番、ダントツで好きなんですが、この本を読むまで、ゲームを読み込んだ後にかかる曲はこのボレロだと信じていた!!! オーマンディさんのボレロを聴いた後で、改めてFF8の方を聴くと、「あれっ!? 音がスカスカです・・・!」と驚いた。似ているけど全然違った。 ラヴェルの偉大さを改めて実感した。 (きっとゲームの方は容量の制約とかがあるんだと思うけど) 検索窓に「FF8 ぼ」まで入れると、予測変換で「FF8 ボレロ」と出てくるので、間違えたのは私だけじゃないようです。 飯森氏は、ボレロのことを、「祈り」を感じる、と書いておられましたが、私的には、ボレロは「中二病の自信満々の青年が、旅立ちに備えてわくわくしているところ。旅先では挫折などが待っていて、それらを乗り越えてやがて大きく成長する。そんな未来を予感させる旅立ちの曲」・・・に思える。FF8のせいで・・・
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この手のはもっと突っ込んだ話をした方がファン向けだと思うんだけどな。この手の本を読む小中学生ももっと知りたいと思うと思う。
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