リアル企業ブランド論 10年後を見据えて今やるべきこと

吉田健一【著】, 片平秀貴【監修】

• 販売会社／発売会社: 日経BPコンサルティング/日経BPマーケティング
• 発売年月日: 2012/03/23
• JAN: 9784901823951

商品レビュー

2017/03/29

企業ブランド構築の原点がここにある。１００％具体論。

「ｂｒａｎｄ」＝家畜などに押す焼き印＝他人のそれと区別する「印｝
マーケティングのブランドは＝「競合他社が出しているプロダクトやサービスと、自分たちの提供するものはここが違う」という「独自性」
消費者の変化に合わせて最適化していくべき。
企業にとっての「信念」
・変えてはいけないもの
・変えてもいいもの
・変えなければいけないもの

企業のブランドをつくる会社は「ミッション」「ビション」「バリュ」を決め
「ブランドプロミス」や「ショルダー」にあたる言葉を決定、ロゴなどを制定する。

ブランドマネージャーは　「ユーザーが何をのぞんでいるのか」「自分に何ができるのか」

■市場変化に対応できるブランドとは何か。
ブランド戦略「変化に対応できる」
ブランド3要素を定義する。
「ミッション・ビジョン・バリュー」
ミッション－ 自分たちが何のために、なぜ存在するのか
ビジョン　－ これから突き進んでいく未来に対して、あるべき姿を言葉で表したもの
バリュー － 他社に認めてもらいたい存在価値、自分たちがいる意味
トーン＆マナー＝イメージ

2014/08/12

毎年行われている日本の企業ブランド調査「ブランドジャパン」の結果やブランドジャパン上位企業の事例紹介を通じて、企業ブランドのあり方やその重要性を考える上でのヒントを提示している書籍。
大企業の事例が中心で、かつブランドジャパンの上位も基本的には大企業がほとんどなのでどこまで汎用性があるかはわかりませんが、ブランドというものを考えて行く上での示唆を得られました。
余談ですが、調査結果が震災直後(震災を機に、間接的な復興支援の一環として本作が描かれた)ということもありちょっと古いのですが、当時ブランドジャパンの上位にいた企業のいくつかは現在苦境に立たされているというギャップからも、経営とブランドの両立やその扱い・評価の難しさを感じます。

2012/05/08

ブランドジャパンが毎年おこなっているブランド調査の概要と10年の変遷、その上位にランクされている担当者へのインタビューと、震災後のアクティビティによるブランドイメージの変化まで。
ブランド調査の仕事をしている（ある意味、競合）の立場からみても、昨今の人々のブランドに対する意識の変化は興味深い。とくにこの本では、震災における影響にも言及している。