- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
氷平線 文春文庫
定価 ¥682
330円 定価より352円(51%)おトク
獲得ポイント3P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
10/3(木)~10/8(火)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/04/10 |
JAN | 9784167836016 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
10/3(木)~10/8(火)
- 書籍
- 文庫
氷平線
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
氷平線
¥330
在庫あり
商品レビュー
3.9
64件のお客様レビュー
北海道、雪と氷に閉ざされた薄暗い中で繰り広げられる男女のドラマを6編収録。恋愛モノと言えばそうなのだが、心ときめく話は無い。恋愛と言うより、性愛である。しかしエロくはない。純文学のような読後感。
Posted by
雪が降る様は、緩慢な時の流れを思い起こさせる。一年のうち、三分の一はそれが続く。積もれば容易く抜け出せない要塞を築き、人々を中に閉じ込める。 雪国に在って、しだいに神経が麻痺していくような感覚はわかる気がする。 極寒の気候で熱はひときわ存在感をもち、痛みは研ぎ澄まされて鋭く、悲し...
雪が降る様は、緩慢な時の流れを思い起こさせる。一年のうち、三分の一はそれが続く。積もれば容易く抜け出せない要塞を築き、人々を中に閉じ込める。 雪国に在って、しだいに神経が麻痺していくような感覚はわかる気がする。 極寒の気候で熱はひときわ存在感をもち、痛みは研ぎ澄まされて鋭く、悲しみは沁み通る。 寥々たる地を背景にすれば、生きた人間の輪郭は否が応でも太く浮き出てくる。 あらゆる要素が舞台装置として、これ以上ないほど有効に機能している。 故に、どの作品も「北海道でなくてはならない」と思わされる。もしも別の場所が舞台だったなら、まったく異なる印象をもったと思う。 全体を通して、思ったことがもう一つある。 和裁師、理容師、歯科医師…桜木さんの描く職人像がどれも好ましかった。 倦んだ空気をまとった作品群の中で、自らの職務を矜持を持ってやり遂げる人々の姿は、晴れ晴れと描かれている。
Posted by
うん、悪くない。良かった。 いつか読もうと思ってた作者であり、そのデビュー作を図書館で見かけたので借りてみました。 北の大地を舞台に、普通に生きる、普通の人々の、男女の、普通の哀しみ、営み。 そんな感じの六篇の短編集。 どうにもやるせない人間たちの姿が描かれています。 ...
うん、悪くない。良かった。 いつか読もうと思ってた作者であり、そのデビュー作を図書館で見かけたので借りてみました。 北の大地を舞台に、普通に生きる、普通の人々の、男女の、普通の哀しみ、営み。 そんな感じの六篇の短編集。 どうにもやるせない人間たちの姿が描かれています。 話はわりとふんわり終わりますね。 起承だったり、起承転だったりで、最後まで書ききらず、終わっている印象。 それが味になってるのかな? 表題作の「氷平線」だけが”結”までいってる。 全然悪くないんだけど、ずっとこのパターンの作風なんだろうか。 もっと読みたい気持ちもあり、飽きてしまいそうな気持もあり、って感じかなぁ。 伊与原新さんの「月まで三キロ」にも似てるかなーと思ったけど、向いてる方向性が真逆とまでは言わないけど、けっこうな明暗の違いがあるな。
Posted by