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トラウマの心理学 心の傷と向きあう方法
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トラウマの心理学 心の傷と向きあう方法

小西聖子【著】

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トラウマの心理学 心の傷と向きあう方法

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2012/03/23
JAN 9784140815342

トラウマの心理学

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商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2020/11/25

「何年たってもそういう時は悲しくなって死にたい、と思う人は多いわけです。  このような場合は、「自分ができることはごく限られたことである。限られたことであっても、そのサポートは役に立つのだ」ということははっきり理解していないと足元をすくわれます。」 殺人事件の被害者、性犯罪被害...

「何年たってもそういう時は悲しくなって死にたい、と思う人は多いわけです。  このような場合は、「自分ができることはごく限られたことである。限られたことであっても、そのサポートは役に立つのだ」ということははっきり理解していないと足元をすくわれます。」 殺人事件の被害者、性犯罪被害者、虐待の被害者、震災の被害者、凄惨な場面を目撃した消防士などのトラウマ。被害者の声を交えて、様々なトラウマを抱えた人々や、その支援の内側を丁寧に開く。 トラウマを抱えた人を支援するのはとても難しいことだということがよくわかる。何気なくやってしまう仕草が相手に思いもよらないサインを送ってしまったり、反対に自分の隠れた思い込みによって、相手のサインを見逃してしまうことがある。知ることが何よりもまず大事だと思った。 一方で支援者の無力感との向き合い方についても書かれている。「心のケア」という言葉への違和感の部分も印象に残った。

Posted by ブクログ

2018/08/21

とても分かりやすく書かれていたと思う 加害者が,「深く反省するためには,反省できるほどの心理的な「力」や「言葉」が必要」であること,「加害者は一般にこのような力や言葉が貧しい」という筆者の言葉は,なるほどを思わせる

Posted by ブクログ

2015/11/08

NHK人間講座のオンエア(2000年10月~12月)で見た小西聖子先生は、視聴者であるこちら側を一点に見つめるような話し方で、だけどその口調は落ち着き、そして優しさに満ちていました。それは、この人になら何でもこちらの話を聞いてくれて、何でも話せるという雰囲気を相手に抱かせるような...

NHK人間講座のオンエア(2000年10月~12月)で見た小西聖子先生は、視聴者であるこちら側を一点に見つめるような話し方で、だけどその口調は落ち着き、そして優しさに満ちていました。それは、この人になら何でもこちらの話を聞いてくれて、何でも話せるという雰囲気を相手に抱かせるような、広く大きな包容力を表しているようでした。 副題に「心の傷と向き合う方法」とありますが、私たちは自らが心の傷を負うこともありえるし、あるいは、心の傷を負った人に対して何かを言ったり何かをしなければならない状況もありえます。 心の傷は形となって目に見えないため、“誤った一般常識”が独り歩きをしている感があり、良かれと思ってする言動が、かえって相手を傷つけたり、心の傷をひろげる結果となってしまうというような、素人の付け焼刃ではうかつに近寄れないフラジャイルな領域だと、私は以前から感じていました。 この本では、小西先生の真摯な姿勢として、そういった世間の誤謬に対する厳しい記述が多くみられます。そのうちの1つをあげてみたいと思います。 先生は「心のケア」という言葉が、実際には安易に使われているのではないかと疑問を持っています。 『被害にあった当事者のなかで心のケアという言葉が好きな人はおそらくいないでしょう。これは、実際に被害を受けていない人がつくり、広めてしまった言葉です… 自分が被害にあって非常に具合が悪い状況になったときに「心のケアをします」と言われて、受ける気になるでしょうか… 多くの被害者から「心のケアと言われて、そういう言葉に躊躇して相談に行けなかった」という話を聞くのです。「心のケア」という言葉は、弱者救済のにおいがします。要するに、被害を受けた人は特別な人で、非常に弱い人で…専門家や力のある者がそれを助ける。「心のケア」というものをすれば、それで「心」の問題は終了-でも、被害とは、基本的にそういうものではないと思います。』(P230) この本は小西先生がともすれば学術的で難しくなりがちな話を噛み砕き、また、自分の経験を交えた具体的な事例を多く差し挟むなど、被害者学の専門家でなくても理解できるよう、さまざまな配慮がされています。 とは言っても、最近ではドラマや小説、あるいは自分の体験を話す時にあまりにも安直に使われるトラウマという言葉の真の意味や、被害者を取り巻く環境や心理などを、一歩踏み込んでこの本から真面目に吸収しようと思えば、片手間としての読み方では無理でしょう。表現はやさしいですが、内容は濃い本です。 しかし、もし自分の対処能力を超える現実に直面しても、自分自身の限界を素直に自覚し、真摯に向き合う姿勢をもとうとする人には、この本は多くのことを教えてくれ、人間を見つめる視点をさらに豊かなものにしてくれるでしょう。 (2013/8/5)

Posted by ブクログ

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