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本格ミステリ鑑賞術 KEY LIBRARY
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2012/03/23 |
JAN | 9784488015336 |
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本格ミステリ鑑賞術
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
ネタばらしの嵐と本格ミステリを読み始めた人、という組み合わせは食い合わせが悪いかもしれませんが、本格ミステリの創作をされる方にとっては良い本なのではないかと思います。
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本格ミステリのよい読者ではないが、たとえネタばらしになったとしても、今後の読書の参考になると思う労作。
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とりあえず、序文より、 「本格ミステリの広がりは歓迎すべきことだが、それらを十全に満喫するためには、受容者にも相応の素養が求められる。職人の想いと技巧を知らなければ、創作物への理解は浅くならざるを得ない。図像学が絵画の鑑賞を深めるように、パロディの把握には元ネタの知識が問われる...
とりあえず、序文より、 「本格ミステリの広がりは歓迎すべきことだが、それらを十全に満喫するためには、受容者にも相応の素養が求められる。職人の想いと技巧を知らなければ、創作物への理解は浅くならざるを得ない。図像学が絵画の鑑賞を深めるように、パロディの把握には元ネタの知識が問われるように、そこでは無数の審査が行われている。楽しみ方は自由だという前提を踏まえたうえで、多くのファンが愉悦とともに学習したシステムを「こう読むほうが楽しめる」「これに気付かないのは勿体無い」と整理することーー具体例を伴う技術論として、優れた本格ミステリの技法を抽出し、鑑賞法の基礎を記すことが本書の目的なのである。」 この序文からは、ミステリを楽しむポイントを記した初心者向けの書籍だと思われる。 しかし、各章ごとに多いときは10作ぐらいの作品の真相(の一部)を明かしているのがこの書籍の良いところであり、難しいところ(章の最初に何のネタを割っているかは記してある)。 著者自身、「初心者を視野に入れた書籍としては反則気味だが、これはーー膨大な作品群を擁するジャンルにおいてーー具体性を優先させた結果である」と書いているように、ネタバレありだと細かく伏線の凄さとかを紹介してもらえるメリットなどがある。 でも、初心者が名作を本作でネタバレされるのは余りにも惜しい。 個人的には、ある程度読んでいる人が、各テーマについて考えたいときの参考書のひとつに利用するのがいいんじゃないかな。 実作のネタを考えるときにも使えそう。 ……しかしまあ、「戻り川心中」をこれで先にネタバレされたら死ぬほど後悔しそう。 本当に、登場する名作だけは読んどいて、それからその章を読んだ方がいいと思う。 自分はネタバレをそこまで気にしない方だと思うのだけど、『死者の学園祭』は読んどけば良かったと思ってしまった。 (そう言えば、 「よく似た技法の例として、『電気人間の虞』と比べるのも一興だろう」 というとこには引っかかってしまった。比べて欲しいのかも知れないけど、それだけのために『電気人間』もそれ系列の作品だといってしまうのは、メリットよりデメリットの可能性がでかいのでは?) 論としては、そこまで深くには突っ込まず、各テーマごとに、どんなパターンがあるかを示して、そのテーマの広がりと可能性を示している感じかな。 自分は章題を見てるだけで心踊った。 色々問題はありそうだけど、こういう書籍もあったらいいと思っている。 第一部 原則篇 第一章 フェアかアンフェアか 第二章 伏線の妙味 第三章 ミスディレクション 第二部 鑑賞篇 第一章 犯人特定のロジック 第二章 動機の問題 第三章 解決の多層性 第四章 操りのシステムと罠 第五章 倒叙という本格 第三部 技巧篇 第一章 先行作との関連性 第二章 幻視の風景 第三章 不可能犯罪の宿命 第四章 アクロバットの美学 第五章 パズルとミステリの間 第六章 法則性の罠とミッシングリンク 第七章 真実の苦味と青春ミステリ 第四部 発展篇 第一章 異世界の論理 第二章 超自然への視点 第三章 叙述トリックの鬼子性 第四章 メタミステリの開拓性 第五章 謎の物語
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