太郎と爆発 来たるべき岡本太郎へ

椹木野衣【著】

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2012/02/27
• JAN: 9784309255378

商品レビュー

2019/05/21

太陽の党を作った太郎じゃなくて(もう解党したか笑)、太陽の塔を作った太郎についての評論です。正直、ぼくも、岡本太郎氏のことは、変人だとしか思っていませんでしたが、実はすごい人だったんじゃないかと。この本を読んで初めて知りました。思想的なバックボーンがかなりハイレベルな人だったんですね。正直この本を読んでもきちんと理解できたとは言い難いですが。変人っぽかったも、急速に忘れ去られていったのも、すべて意図的なものなのかも。とはいえ、もう少し評価されても良かった、というか評価されたら負けみたいなところもあるか。。。いずれにせよ、かなり困難な際どい間隙を狙って、それが上手くいったのかいかなかったのか、、という、とにかく一般的なアーティストと比較すると立ち位置が一段メタレベルだったんだなと思いました。少なくとも太陽の塔は見に行こうと思いました。

2012/04/30

『人間は生きる瞬間、瞬間、自分の進んでいく道を選ぶ。そのとき、いつでも、まずいと判断するほう、危険なほうに賭けることだ。極端な言い方をすれば、己を滅びに導く、というより死に直面させる方向、黒い道を選ぶのだ』これに尽きる。岡本太郎を知ることができた自分はラッキーだ。