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女の子を殺さないために 解読「濃縮還元100パーセントの恋愛小説」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/03/02 |
JAN | 9784062175203 |
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女の子を殺さないために
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
おもしろかった! 物語に登場する女の子たちの処女性などの、物語中での意味を考えるヒントになったと思う。 庄司薫が好きなので、その周辺の文学史や関連する作家が多く紹介されていたのも嬉しい。 理解したというほどではないけどイメージはつかめた!という気分になるところは河合隼雄の本を読...
おもしろかった! 物語に登場する女の子たちの処女性などの、物語中での意味を考えるヒントになったと思う。 庄司薫が好きなので、その周辺の文学史や関連する作家が多く紹介されていたのも嬉しい。 理解したというほどではないけどイメージはつかめた!という気分になるところは河合隼雄の本を読んだときの感じと似てる…
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《物語には大きくわけて二種類あります。簡単にいえば「男の子が上る話」と「女の子が落ちる話」。》 あぁ、そういえば『多崎つくる』の登場人物は赤黒白青四部作のパロディーだったなぁと思ったり。納得・理解できないところもあったけど、そこそこ面白かった。
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小説の中で女の子は死ぬ。落下して死ぬ。ハルキでも漱石でも氷室冴子でも川端康成でも――では何故「オンナノコ」は死ぬのか。 なぜならオンナノコ的成長物語は落下による脱出の物語で、故にオンナノコは落下し続ける。文学とはこのオンナノコ的落下を好んでおり、故にオンナノコは落下して死ぬし、死...
小説の中で女の子は死ぬ。落下して死ぬ。ハルキでも漱石でも氷室冴子でも川端康成でも――では何故「オンナノコ」は死ぬのか。 なぜならオンナノコ的成長物語は落下による脱出の物語で、故にオンナノコは落下し続ける。文学とはこのオンナノコ的落下を好んでおり、故にオンナノコは落下して死ぬし、死なないまでも落下するスリリングを楽しむためのラブコメは隆盛する。そうして、オンナノコ的落下の傍らには落下するオンナノコを見るオトコノコの目がある。 落下するオンナノコを、後ろ姿のオンナノコを、観察者は眺め続ける。誰が? 本の中のオトコノコが。もうじき死んでしまうオンナノコを眺めているのは、オトコノコ的成り上がり物語を必死によけようとしているからだ。なぜ? なぜ? 庄司薫を主軸に、文学の中で落下して死に続けるオンナノコと女の子が死に続ける物語を回避しようとした(というか、そもそもなぜ女の子は落下するのか)を考察した一冊。 ……が、どうも馴染めなかった。どうしてだ。 文体は軽いがどうにも読みにくい。物語構造の種明かしが後半部におかれえいることが分かりにくさを倍増させているような気もするが、ただ、きっと言いたいのはそれではないんだろうなあ、だってそのためにこの本を書いたとするとかなり量が多すぎる気がする。
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