- 中古
- 書籍
- 文庫
シンデレラの罠 創元推理文庫
定価 ¥814
¥220 定価より594円(72%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2012/02/29 |
JAN | 9784488142063 |
- 書籍
- 文庫
シンデレラの罠
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
シンデレラの罠
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.4
40件のお客様レビュー
“わたし”はミ(ミシェル)なのかド(ドムニカ)なのか? そう言えば、幼くして亡くなった、ラ(アンジェラ)ってストーリー上で必要だったのか?
Posted by
ミとドとラという呼び名の少女の物語が導入、そして顔と手にやけどを負い包帯でミイラのようになった、わたし、の独白。5,6歳からの記憶が無くなっているらしい。名前はミシェルだという。・・少し読むと、これはなりすましの物語か? 飛行機事故での整形なりすましの「コピー・フェイス」をちょっ...
ミとドとラという呼び名の少女の物語が導入、そして顔と手にやけどを負い包帯でミイラのようになった、わたし、の独白。5,6歳からの記憶が無くなっているらしい。名前はミシェルだという。・・少し読むと、これはなりすましの物語か? 飛行機事故での整形なりすましの「コピー・フェイス」をちょっと思い浮かべる。しかしなりすましって最後はうまくゆかないんだよなあ、と思いながら読み進める。そして現れる後見人女性ジャンヌ。中ほどで、ああこの二人の陰謀ね、となるが、しかし最後に「シンデレラの罠」の意味するところが記され、するとわたしはミなのかドなのか? 一番印象的なのはミとドとラという呼び名だった。ミシェル、ドムニカ、アンジェラ。犯罪の原因は遺産というよくあるもの。だが語り口が引き込まれる。 著者のセバスチアン・ジャプリゾの説明が無いので調べると、なんと「新車の中の女」の著者。これは翻案ドラマで浅丘ルリ子が印象的だった。ほとんどの著作が映像化されている。このシンデレラの罠も1965にフランスで映画化。 ほかに「さらば友よ」1968 「雨の訪問者」1970 など。 セバスチアン・シャブリゾ:1931-2003 フランス。1950年ソルボンヌ大学在学中に純文学的な "Les Mal partis”でデビュー。 1962発表 フランス 2012.2.29初版 図書館
Posted by
フランスの作家セバスチャン・ジャプリゾの長篇ミステリ作品『シンデレラの罠【新訳版】(原題:Piege pour Cendrillon)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- わたし、ミ(ミシェル)は、火...
フランスの作家セバスチャン・ジャプリゾの長篇ミステリ作品『シンデレラの罠【新訳版】(原題:Piege pour Cendrillon)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- わたし、ミ(ミシェル)は、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたド(ドムニカ)は焼死。 火事の真相を知るのはわたしだけだというのに、記憶を失ってしまっている。 わたしは本当に皆の言うように、大金持ちの伯母から遺産を相続するというミなのだろうか? 死んだ娘がミで、わたしはドなのではないか? わたしは、探偵で犯人で被害者で証人なのだ。 ミステリ史上燦然と輝くマニア必読の傑作。 訳者あとがき=平岡敦 ----------------------- 1962年(昭和37年)に刊行された作品… 『東西ミステリーベスト100』では海外篇の41位にランクインしている作品で、フランス推理小説大賞受賞作ということなので、期待して読みました。 ■わたしは殺してしまうでしょう ■わたしは殺しました ■わたしは殺したかもしれません ■わたしは殺すでしょう ■わたしは殺したのです ■わたしは殺します ■わたしは殺してしまいました ■訳者あとがき 平岡敦 わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死… 火事の真相を知るのはわたしだけだというのに記憶を失ってしまった、、、 わたしは本当に皆の言うように大金持ちの伯母から遺産を相続するというミなのか? 死んだ娘がミで、わたしはドなのではないのか? わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ… ミステリ史上燦然と輝く傑作。フランス推理小説大賞受賞作。 大火傷を負い顔にミイラのような包帯を巻かれ記憶を喪った娘(わたし)は、ミ(ミシェル・エゾラ)なのか? それとも、ド(ドムニカ・ロイ)なのか? という遺産相続を巡る謎が中心の物語… そこに、複数の女性による幾層にも重なった欲望や愛憎が絡んでくる展開、、、 テーマは興味深かったのですが… どの登場人物にも魅力を感じず、感情移入できなかったので、物語に入り込めなかったですね。 で… 結局、わたしはミなのか? ドなのか? どちらの解釈も成り立つようなオチだったので、ここも釈然としなかったなー 最後の2ページでは娘が記憶を取り戻したことになっているのですが、第三者の目線で描かれた記事のようなので、これが客観的な叙述という保証はないんですよね、、、 ミステリとしては、ちょっと煮え切らない感じの結末でした… 人間心理を描いた心理サスペンスとしては、まずまずだったかな。
Posted by