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僕の宝物 新しい母 フランス書院文庫
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僕の宝物 新しい母 フランス書院文庫

上原稜【著】

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僕の宝物 新しい母 フランス書院文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2012/02/25
JAN 9784829618417

僕の宝物 新しい母

¥495

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2013/05/12

激甘な愛情物語と濃密な官能の融合

メインヒロインを義母としながら、捻りを利かせた設定が後の展開や結末に意味を持たせている。その結末に至るまでの所々には少々のファンタジーを感じなくもないが、ライトノベルでも執筆のある作者らしい、タイトルの『僕の宝物』を具現化させた激甘な愛情物語である。 割と早い段階で主人公と...

メインヒロインを義母としながら、捻りを利かせた設定が後の展開や結末に意味を持たせている。その結末に至るまでの所々には少々のファンタジーを感じなくもないが、ライトノベルでも執筆のある作者らしい、タイトルの『僕の宝物』を具現化させた激甘な愛情物語である。 割と早い段階で主人公との関係がデキるため、最終的な揺るぎない未来へと向かうまでの紆余曲折が話の本線となる。そして、主人公がチェリーだったり、ヒロインにも年の差や前夫への想いなどによる遠慮があったりと、なかなか思い通りにいかない悩みをを主人公が打ち明け、相談に乗ってもらいながら「リハーサル」役にもなってもらう相手が隣の人妻であるサブヒロインとなる。この登場のさせ方や、温和で包容力のある清楚な熟女が妖艶に化けていく淫猥さなどは非常に良かった。 ただ、この隣人には主人公の幼馴染みにもあたる娘がいて、当然のごとく後半から絡んでくるのだが、これにより終盤で母娘丼が実現するとはいえ、物語の構成としては少々の蛇足を感じるかもしれない。元より娘の存在感は希薄だし、主人公は首尾一貫して義母一筋だからである。 羨望や嫉妬といった感情を下地にした濃密な官能が随所に盛り込まれながらも、お互いに一途な主人公とメインヒロインの愛情物語故に全員がハッピーとは言えない結末を迎える本作だが、全盛期の弓月誠作品に相通ずる骨太な出来映えと読後感の良さを感じたのは自分だけだろうか?

DSK

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