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彼女の母は未亡人・彼女の姉は新妻 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2012/02/25 |
JAN | 9784829618424 |
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彼女の母は未亡人・彼女の姉は新妻
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
捻りを利かそうとの展開と結末だが根本変革を望みたい
彼女はもちろんのこと、その母(未亡人)や姉(新妻)と絡んでいく、むしろ彼女よりも絡んでいくのは悪くない。思わぬ出会いからお互いが求めあい、許されぬ関係を彼女の母と育む中で彼女の姉が出歯亀的に割り込んでくる展開も、最後は彼女自身も巻き込まれるような形で主人公を頂点とする関係に発展し...
彼女はもちろんのこと、その母(未亡人)や姉(新妻)と絡んでいく、むしろ彼女よりも絡んでいくのは悪くない。思わぬ出会いからお互いが求めあい、許されぬ関係を彼女の母と育む中で彼女の姉が出歯亀的に割り込んでくる展開も、最後は彼女自身も巻き込まれるような形で主人公を頂点とする関係に発展していく結末も悪くない。とりわけ本作では彼女の母との関係にフォーカスした大胆な幕引きとなっている点で相応に捻りを利かそうとの意図も感じる。官能場面も描写もしっかり用意され、高校生主人公のムスコに悩ましくも淫らに乱れてしまういやらしさに溢れている。本作は「黒本」の誘惑作品として及第点もしくはそれ以上の出来映えとは思う。 しかし、基本的な部分において本作は「黒本」の累計的な展開と結末に沿っているからこそ安定感を得ながらもどことなく物足りない……そんな印象にもなると思う。いや、様々な部分で趣向を凝らそうとの意思は感じるし、予定調和結構!官能要素が充分なら結構!という基本スタンスでもあるのだが、それはそれとして小説なりのドラマ性もある程度は欲しいと考えた場合、ぶっちゃけてしまうと、ハーレムエンドを前提とし、それを年端もいかないティーンな主人公(しかも最初はチェリー)が担う「黒本」誘惑系の基本構成を踏襲する以上、その枷によってどうやっても最後は似たような読後感と印象になってしまい、そして、そんな似たような作品が連発されるといったイメージへと繋がるのだが……。これに対して何かしらの根本的な変革が望まれると考えてしまうのは高望みだろうか? もしかしたらタイトルに過剰な期待を抱いた結果かもしれず、そうであれば本作が矢面に立ってしまったようで申し訳ないところでもあるが、そろそろ「黒本」の若手~中堅辺りから革新的な「黒本」作品の登場を望みたいところである。
DSK