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二月病 Holly Novels
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二月病 Holly Novels

尾上与一【著】

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二月病 Holly Novels

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 蒼竜社
発売年月日 2012/02/18
JAN 9784883864072

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商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2017/08/31

2月の手のかじかむような寒さが読んでいて伝わってくるような物語だった。両親を殺され、監禁され、為すすべもない蒼司と、彼を助けたい千夏…。しかし彼らはあまりにも無力だった。お互いがお互いを助けたいのにうまくいかない、そのどうしょうもなさも相まって、切なさが溢れ出す。 駆け落ちのよう...

2月の手のかじかむような寒さが読んでいて伝わってくるような物語だった。両親を殺され、監禁され、為すすべもない蒼司と、彼を助けたい千夏…。しかし彼らはあまりにも無力だった。お互いがお互いを助けたいのにうまくいかない、そのどうしょうもなさも相まって、切なさが溢れ出す。 駆け落ちのような結末もよかった。

Posted by ブクログ

2014/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

尾上さんのデビュー作です。 当時表紙の美しさだけで、珍しく新書購入しましたが積ん読。 そのまま新作が発表されるたびに、何となく買い続け、やっと タワーを崩す気になったんですが……。 早く読んでおけばよかった……っっ!!! 文章が少し硬質な感じで、読み始めた最初のあたりは失敗 したかなぁ……と思ったのですが、読み進めていくと あれよあれよという間に引き込まれ、読後に長いため息が ひとつ出ました。 一言では言い表せないような、何とも言えない余韻です。 これをハッピーエンドと取るかは人それぞれですが、 私はこのモヤモヤ感が気に入りました。 そしてその後に続く短編が、受の苦しい気持ちが綴られていて、 本編を思い返すとじわりと来るものがありました。 美しい言葉が並んでいて、非常に心地よいです。 サスペンス風味で、実際の事件をモデルに話を作られて いますが、あの当時の事件をここまで広げて書ける才能に 拍手を送りたい。 受が攻と行ったお遍路で、納経帳の隙間に書き連ねた 思いの欠片が延々と出てくるシーンには、思わず目頭が 熱くなりました。 どんなに受が攻のことを好きなのかが、痛いほど伝わってきます。 そしてそんな受の気持ちに気づかなかったどころか、 持ち前の無神経さで優しく傷つける攻が憎たらしい。 私の中で、どうもこの攻の性格や背景設定が好きに なれなかったので、★5には至りませんでしたが、受が もうもの凄く健気。 強気なのに健気というお得感。 そして脇でありながらも、実質主役と言ってもいいような 若田が、物語を引き締めてくれています。 期待の新人さん。 それにしても挿絵がぴったりでいいですねー。

Posted by ブクログ

2014/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初読みの作家さんです。 読後に感じたのはこの作品は良かったとか、感動したとか、そんな単純な感情じゃなかった。切々と綴られる感情の揺らぎに、その言葉の壮絶な美しさに、ただただ圧倒されて心が震えたとしか言いようがない。 ただ多くのレビュで見かけた意見に同感で、確かにサスペンスのリアリティを追求するなら、ツッコミどころは満載かもしれない。でも大事なのは、作家さんが描きたかったのは、そこじゃなかったんだとも思う。 愛する誰かの命をつなぐために、だた花を届けるみたいな気安さで、その実自分が壊れてしまいそうな必死さで、ボルトを届けるという極限状態を作りたかったのだと私は解釈しました。 ずっと親友だと思っていた蒼司から、突然想いを告げられて青天の霹靂だった千夏の無自覚な鈍感さや残酷さ。やさしさという名を借りて恋心を捨てさせる無神経さ。ていよく水に流して、それでもお前が大好きだよと縛り付けてしまう狡さ。ただ自分は何も知らなかっただけなのだと、自分の気持ちすらわかっていなかったのだと、蒼司を奪われて初めて気付いた時の絶望。蒼司は決して失くしてはいけない自分の半分なのだと自覚した時の後悔。 蒼司に向かって溢れ出すような感情の発露。それは泣きたいくらい幸せで悲しい。 ふたりのお遍路のエピソードがすごく良くて、特に御朱印帳の隙間にこっそり綴られた蒼司のささやかな日記のくだりはたまらず涙がこぼれた。それに返した千夏のつたないラブレター。 読んでいて苦しかった。不幸なのか幸せなのかわからなかった。でもやっぱり少し幸せで嬉しかった。 ふと我に帰って、事件の不整合生に興をそがれてしまう人もいるかもしれないけれど、私はすごく好きだった。

Posted by ブクログ

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