牧会学入門

チャールズ・V.ガーキン【著】, 越川弘英【訳】

• 販売会社／発売会社: 日本キリスト教団出版局
• 発売年月日: 2012/02/03
• JAN: 9784818407978

商品レビュー

2012/09/03

原著「An　Intorduction　to　Pstroral　Care」は1997年発行、日本語訳は2012年発行の全訳である。

内容は、3部にわかれており、一部ではキリスト教史に沿って、20世紀までの牧会と20世紀の（主にアメリカの）牧会を紹介し、2部では牧会とは何かを紹介して、3部では心理学者エリクソンのライフサイクル論に沿った牧会のあり方をそれぞれの段階にあわせて、具体例（実例）を入れながら解説している。牧会カウンセリングなどが一時期流行したが、それらもパラダイムの１つとして捉えて、今の牧会に必要なことをまとめようとしている。

訳者があとがきでまとめて3点挙げており、
①牧会の範囲と対象を新たに捉え直そうとしていること、
②心理臨床法的モデルとして捉えていた牧会を「文化ー言語型モデル」として捉え直そうとしていること
③「解釈上の導き」として捉え直そうとしていること　

が本書の目的として考えられる。実践神学としては、なかなか書籍も少ない牧会についてだが、確かに入門とあるだけだって、理論的理解のためには良い本ではないだろうか。