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銀座と資生堂 日本を「モダーン」にした会社 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/01/27 |
JAN | 9784106036972 |
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銀座と資生堂
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
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資生堂パーラーが銀座にあるということを知っていても、タイトルを見て「銀座と資生堂」の関係にピンとくる人はそれほど多くないのではないだろうか。著者の博士論文を元に、現在の銀座の原型ととそれを作りあげた資生堂の関係を解き明かすのが本書。 広告や美容史に本格的に関わったことにある人間であれば、資生堂と「女性像」の変遷については聞いたことがあるだろうけれど、この本はもう一歩視点を広げて、資生堂の実質的な創業者である福原信三を中心において、資生堂と銀座、資生堂と女性像、資生堂と日本における化粧品の広がりを多重的に描いている。 読者の興味がどこにあるかによって注目する場所は変わってくるだろうけど、個人的に面白かったのは一章~三章の、信三の銀座への思いと実践的に街を変えていく行動力の部分である。自分が典型的なベッドタウンに育ち、ある意味特徴のない場所にいたからか、こういった「場」への執着を感じさせるエピソードは興味をそそるものだった。 惜しいのは、資生堂・・・というか福原信三という多義的な人間を中心に話を進めていった結果、テーマが「ある時代」を切り取ろうとしたように見えて、一部だけにフォーカスをしてしまい、光があたる部分とそうでない部分がまだらになってしまっているように思えること。この形はこの形でありだとは思うのだが、後半のチェーンストア部分はもう少しカットしてもよいのではないかと感じた。
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私企業の経営者とはいえ、我が身(自社)がカワイイだけじゃだめですね。自社がお世話になっている 街、地域がどうあるべきか?どう成長していくか?という大局的な視点だけじゃなくて、その具体的な行動も伴って、結果、自社も成長する。 これ、今でこそCSRというカッコイイキーワードだけど、江戸~明治においても、実践していた人はいる。 江戸~東京へ変わるタイミング、江戸に玄関口が新橋から東京に代わるタイミング、銀座が廃れないように、時流の変化とともに銀座を“モダーン”な街へとビルドアップさせていったバイタリティ。
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銀座を代表する顔の1つに上げられるのが、シャンプーの「TSUBAKI」などで有名な資生堂が浮かんでくる。あの資生堂の歴史と初代社長の福原信三(1883-1948)に注目した著者が、博士学位論文をもとにしたのが今回の本。 意外だと思ったのが、最初から銀座にあったのではなく、創業から半世紀あまり「東京新橋資生堂」として知られていたことだ。それと同時に福原信三は、写真が趣味で日本の写真史に残る有名人で、都市計画や景観保護運動にも力を入れていたことなど一経営者の枠を超えた活躍をしていた人物であったことなど興味深い点がある。 資生堂といえば、パーラーが浮かんでくる。1900年のパリ万博に信三の父有信は、視察に行った。パリに行く途中で寄ったニューヨークのドラッグストアで、ソーダ水が売られていたことに驚き、帰国後機械のみならず、材料に至るまでアメリカから取り寄せた。1902年に資生堂でソーダ水の発売を始めたと著書に載っている。そういえばモクモク羊は一度も行ったことがない。銀座が似合うダンディーな男ではないからなあ。とは言っても生きている間に一度ぐらいはパーラーに行ってスイーツを買って食べたいと思う。 日本の西洋化の波に乗って、化粧品販売、パーラーやギャラリーの運営をして資生堂の銀座におけるブランド力を高めた。その進取に富む企業精神が今でも受け継がれているからこそ、資生堂のブランドが色あせることがないのが分かる。あの虎屋も伝統に新しさを加えて進化(あるいは深化)を遂げているのが良い例だ。 最近は、中国をはじめとするアジア市場に力を入れているとニュースで流れていた。この先、資生堂がどう変化していくのか見るのが楽しみだ。
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