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名画が愛した女たち 画家とモデルの物語
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名画が愛した女たち 画家とモデルの物語

木島俊介【著】

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名画が愛した女たち 画家とモデルの物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2012/01/26
JAN 9784087814873

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2024/07/06

借りたもの。 ルネサンス期の有名絵画における“肖像”について、描かれた経緯、その時代背景にある思想や新たな技法の試みなど、画家を取り巻く環境について言及している。 時代の移り変わりと共に、為政者と彼らから注文を受けた画家たちも変わり、画風は変化してゆく。 横顔を描く、という個人...

借りたもの。 ルネサンス期の有名絵画における“肖像”について、描かれた経緯、その時代背景にある思想や新たな技法の試みなど、画家を取り巻く環境について言及している。 時代の移り変わりと共に、為政者と彼らから注文を受けた画家たちも変わり、画風は変化してゆく。 横顔を描く、という個人の特徴をよく捉える描き方から、四分の三正面相へ。 感情表現が伴うようになり、人物像も次第に生き生きとした、躍動感のある描写へ。 そこにはルネサンスの思想的な変化やキリスト教哲学と古代哲学の邂逅と融合の試み、伝統的な図像をいかにリアルに描くかという画家の試行錯誤がある。 その肖像の多くは、主に、女性たち。 女性像は、寓意像として、聖母マリアとして、はたまた画家の恋人か、理想の女性像として、昇華されて描かれる。 名画が愛した女性というよりも、巨匠が表現しようとした理想の女性像……なのだろう。 『イタリア・ルネサンス美女画集: 巨匠たちが描いた「女性の時代」』( https://booklog.jp/item/1/4096820733 )とも併読。 …タイトルからてっきり、モデルとなった女性たちの半生や画家との関わり方をまとめたものかと思ったが、違った。 《美しきシモネッタ》を知りたくて、読了。 シモネッタ・ヴェスプッチの生涯を知りたかったのだが、ヴァザーリ『芸術家列伝』に書かれている逸話以上の事は得られなかった。 ボッティチェリにとっての、ダンテとベアトリーチェ……理想の女性というニュアンスで書かれていた。

Posted by ブクログ

2012/02/27

ルネサンス期の女性の肖像画は、画家とモデルというより、画家と依頼者との関係の方が重いんじゃないかなと思っていました。妻や家族の肖像を依頼するのは、権力や財力を握った男性だろうし、画家が女性をモデルにして描きたいのは、神話の女神像であったり、宗教画のマリアであったりするんじゃないか...

ルネサンス期の女性の肖像画は、画家とモデルというより、画家と依頼者との関係の方が重いんじゃないかなと思っていました。妻や家族の肖像を依頼するのは、権力や財力を握った男性だろうし、画家が女性をモデルにして描きたいのは、神話の女神像であったり、宗教画のマリアであったりするんじゃないかなと。 なので、画家とモデルの女性との関係に着目したエピソードはどんなのがあるのか興味深かったんですが、どちらかというと、著者の美術論や史学、哲学論への言及が多く、ちょっと肩すかしをくらった感じでした。 ダ・ヴィンチやラファエロの章は、面白く読めたんですが、フィリッポ・リッピとか、ダ・ヴィンチ以前の画家の章は、自分に知識が不足しているものでとっつきにくかったです。 人名を追ってるだけで、混乱してきちゃうし。 もっと基礎知識をつけてから読むべきだったかな。

Posted by ブクログ

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