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烙印の紋章(10) 竜の雌伏を風は嘆いて 電撃文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/01/07 |
JAN | 9784048862486 |
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烙印の紋章(10)
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
ギルとビリーナの再会。シークのことで気をつかうビリーナが健気で… 。ビリーナのグールへの謁見。周りに味方はほとんどおらず怖かっただろうに…。 甲冑を着てビリーナの出陣。メフィウス皇太子の婚約者として立派に振る舞った。 ほんとこの娘いい子だな…。 しっかりしていてでもどこか子供っぽ...
ギルとビリーナの再会。シークのことで気をつかうビリーナが健気で… 。ビリーナのグールへの謁見。周りに味方はほとんどおらず怖かっただろうに…。 甲冑を着てビリーナの出陣。メフィウス皇太子の婚約者として立派に振る舞った。 ほんとこの娘いい子だな…。 しっかりしていてでもどこか子供っぽくて、それでも自分の足で立っている。 とても魅力的なキャラ。 ストーリーの方はいよいよ大詰めか。 いよいよギルを無視できなくなったグールの出方は如何に。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公であるところのオルバ=ギル皇太子が皇帝に反旗を翻し、内乱の炎が燃え上がるメフィウス。 一方、そのメフィウスの隣国であるガーベラ、エンデそれぞれにも内乱の炎がくすぶりつつある。 大陸中央の国家群はそれぞれが内憂と外患を抱え、きな臭さはいよいよ増すばかり・・。 そんな危うい情勢の中、これまで沈黙を守っていた東の強大国アリオンがついに動き出す・・みたいなお話。 大陸全土を巻き込んだダイナミックな戦の予感、といえば聞こえはいいが、ぶっちゃけると舞台や登場人物があちこちに飛びまくるので追うのが大変。 主人公であるはずのオルバの出番も少ないこと少ないこと。 舞台が変わるたびに人物像から舞台背景、それぞれの国の文化風俗に至るまでいちいち語られるので、理解するのが少々面倒くさい。 ところで、多くのライトノベルは「美味しいところだけをチョイスしたお菓子」のイメージだと俺は思っている。 面倒くさい下準備などは省かれ、甘くて美味しいチョコやフルーツが食べやすく皿に盛られたのが、「萌え」を中心にした多くのライトノベルだ。 そんなライトノベル群に比べると、この烙印の紋章は味わうのに手間がかかる。 料理のための下準備をし、味付けをし、皿を並べて、盛り付ける。 料理を楽しむまでに、いくつもの準備が必要になる。 それはつまり、世界観の把握だったり、宗教観、人物像の把握だったりする。 そうした、場合によってはたいして面白くもない準備段階を経て初めて、美味しい料理を「味わう」ことができる。 皿が並べられる過程や、料理が運ばれる行程もすべて「食事を楽しむ行為」に含まれるとは思う。 とは言え・・・こう舞台が広がると、場所を移すたびに皿を並べなおす作業から始まるのが辛い。 ただ、1巻からこの10巻までで、そろそろ全ての皿がテーブルに載せられたのかもしれない。 それはさながら、満干全席のごとき豪華さ、といえるのかもしれない。 あとはこれをむさぼり食らうだけ。そう考えると、この先が楽しみでならない。 という観念的な感想はここまでにして・・・。 この10巻はビリーナ大活躍だったね。さすがに一隊を率いて戦闘に及んだのは予想外。その口上も、お見事。 予想を超える展開というのは、読んでいて実に楽しい。 一方、ライラ関係のエピソードはどこまでも想定内。操られるところから、暗殺未遂に至るまで、全てが予定調和と言っていい。 それは正直退屈な展開ではあったが、そうした予定調和もまた物語の味わいと、いえないこともいない。(^^)
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個人的に伝記ものが好きである。 多くの思惑が渦巻く中で、大局がどう動くか把握できる人はいない。 全てを自分の思い通りにしようとあがくほど、泥沼にはまって沈んでいく。 それは別に物語の中に限った話ではなくて、現実でも独裁者・独裁国は経緯はどうあれ窮地に追い詰められていく。...
個人的に伝記ものが好きである。 多くの思惑が渦巻く中で、大局がどう動くか把握できる人はいない。 全てを自分の思い通りにしようとあがくほど、泥沼にはまって沈んでいく。 それは別に物語の中に限った話ではなくて、現実でも独裁者・独裁国は経緯はどうあれ窮地に追い詰められていく。 だからこそ、最後に得をするのは他人がなにを考えているのかを観察している人間なのかもしれない。相手がなにを望んでいるかを知り、その欲望に添った上で自分の望む方へと導いてあげることができるから。
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