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純粋理性批判(7) 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2012/01/12 |
JAN | 9784334752439 |
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純粋理性批判(7)
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
ようやく、読み終わったが、いよいよこれからが本番である。わかりやすいという評判の本訳であるが、いわゆる定番の訳語を当てはめていないことによって、かえってわかりづらい部分も多い。また、丁寧に訳者が解説していることは、細かすぎて全体が見えづらく、巻数も多くなっていることも含めて、やや...
ようやく、読み終わったが、いよいよこれからが本番である。わかりやすいという評判の本訳であるが、いわゆる定番の訳語を当てはめていないことによって、かえってわかりづらい部分も多い。また、丁寧に訳者が解説していることは、細かすぎて全体が見えづらく、巻数も多くなっていることも含めて、やや「おなか一杯」という感じである。他の解説書や他の訳本も読んでみたい。どちらにしても難解である。なんとなくわかった部分はまだ多くないので、再読しながら、理解できる部分を増やしていきたい。
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ようやく最終分冊。これまでが「超越論的原理論」という長い長い第一部で、ここからが第二部「超越論的方法論」という、なかなかにアンバランスな構成であったことに今更ながら気づく。世界認識において働く感性・知性・理性の各々の機能とそのための材料が明らかになったところで、今度は実践的な見...
ようやく最終分冊。これまでが「超越論的原理論」という長い長い第一部で、ここからが第二部「超越論的方法論」という、なかなかにアンバランスな構成であったことに今更ながら気づく。世界認識において働く感性・知性・理性の各々の機能とそのための材料が明らかになったところで、今度は実践的な見地から、何のために世界認識を「すべきか」が語られるのが本分冊である。これまでの議論に比べてやや教条的な色彩が強く、読んでいてやや退屈なのは否めない(7冊目でこちらがダレて来ているのも当然あるが)。 物自体を直感できず世界の実像を認識できない我々が、それでも世界の認識に取り組むのはなぜか。それは我々が動物的・感性的な衝動の影響を脱し、理性の指示のみにおいて〈実践的な自由〉を志向するからだという。この実践的な自由とは、「幸福のために何をすべきか」という処世術的・実用的な基準ではなく、「何があるべきか」という理性の判断における基準すなわち〈道徳法則〉のもとに規定される自由のこと。つまり、我々の理性の関心はそのような実践的な自由を入手することに向けられているのだという。 そして、この道徳法則は必ずしも処世術的な「幸福のために何をすべきか」という実用的な見地には立っていないため、この法則に従って行動していても幸福になれるとは限らない。ではどうするか?全人類の行動が道徳の法則つまり「あるべし」という〈定言命法〉に従うよう統制する「神の国(恩寵の王国)」の存在を想定すれば、道徳法則と処世智の規則は一致する、というのだ。そんなこと本当に可能なの?と当然に思うがこれが本分冊の一応の結論であるようだ。詳細は続編「実践理性批判」に引き継がれることになる。 というわけでどうにか読了(読破とは言いづらい、何となく)。正直、各分冊の訳者解説がなかったら一冊も読み通せなかったのではと思う。独断論を批判するカントのそのロジックが「それこそ独断論じゃないの?」というような突飛さを持っていることも多く、納得感がないままに読み進めることになる。これが苦痛この上ないため、僕には訳者解説や副読本のような補助線なしには到底読むことができなかった。しかし、何とか最後まで読み通したことで、少なくとも同種の観念的な議論には幾分免疫がついたのではないかと思う。
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原書名:KRITIK DER REINEN VERNUNFT 超越論的な方法論(純粋理性の訓練;純粋理性の基準;純粋理性の建築術;純粋理性の歴史) 著者:イマヌエル・カント(Kant, Immanuel, 1724-1804、ロシア・カリーニングラード、哲学者) 訳者:中山元...
原書名:KRITIK DER REINEN VERNUNFT 超越論的な方法論(純粋理性の訓練;純粋理性の基準;純粋理性の建築術;純粋理性の歴史) 著者:イマヌエル・カント(Kant, Immanuel, 1724-1804、ロシア・カリーニングラード、哲学者) 訳者:中山元(1949-、東京都、哲学者)
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