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国宝 平家納経 全三十三巻の美と謎
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 戎光祥出版 |
発売年月日 | 2012/01/01 |
JAN | 9784864030540 |
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国宝 平家納経
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“全三十三巻をオールカラー図版で紹介! 絶頂期に向かう清盛は、『法華経』など豪華な装飾経を正にプロデュースし、厳島神社に 奉納する。善を尽くし、美を尽くした『平家納経』。ここに込めた清盛の真の願いとは? 清盛自筆『願文』から読み解く! ” 【目次】 ●平家納経図版 願文*平...
“全三十三巻をオールカラー図版で紹介! 絶頂期に向かう清盛は、『法華経』など豪華な装飾経を正にプロデュースし、厳島神社に 奉納する。善を尽くし、美を尽くした『平家納経』。ここに込めた清盛の真の願いとは? 清盛自筆『願文』から読み解く! ” 【目次】 ●平家納経図版 願文*平清盛願文/無量義経 序品*法華経 序品 第一/方便品*法華経 方便品 第二/譬喩品*法華経 譬喩品 第三/信解品*法華経 信解品 第四/薬草喩品*法華経 薬草喩品 第五/授記品*法華経 授記品 第六/化城喩品*法華経 化城喩品 第七/五百弟子品*法華経 五百弟子品 第八/人記品*法華経 人記品 第九/法師品*法華経 法師品 第十/宝塔品*法華経 見宝塔品 第十一/提婆品*法華経 提婆達多品 第十二/勧持品*法華経 勧持品 第十三/安楽行品*法華経 安楽行品 第十四/涌出品*法華経 従地涌出品 第十五/寿量品*法華経 如来寿量品 第十六/分別功徳品*法華経 分別功徳品 第十七/随喜功徳品*法華経 随喜功徳品 第十八/法師功徳品*法華経 法師功徳品 第十九/ 不軽品*法華経 常不軽菩薩品 第二十/神力品*法華経 如来神力品 第二十一/囑累品*法華経 囑累品 第二十二/薬王品*法華経 薬王菩薩本事品 第二十三/妙音品*法華経 妙音菩薩品 第二十四/観音品*法華経 観世音菩薩普門品 第二十五/陀羅尼品*法華経 陀羅尼品 第二十六/厳王品*法華経 妙荘厳王本事品 第二十七/ 勧普賢経/阿弥陀経/般若心経/櫛筆文書/経箱・唐櫃 ●平家納経解説 一、王朝貴族の法華信仰と一品経供養 二、平清盛と伊都岐島社信仰/ 三、平家一門の「平家納経」結縁供養 四、「平家納経」の中の謎 五、「平家納経」の絵と書
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全巻紹介されているので、非常にわかりやすいです。 一つ一つが違って、表紙や軸が素敵です。 書き手の字が違うので、本当に一人一巻書いたのがわかります。 また、癖もあり、昔もきれいな字と読みにくい字があるというのが面白い。
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平家納経を最初に知ったのは、ごく最近、2012年、NHK大河ドラマの『平清盛』だったと思う。もしかしたらそれより以前に厳島神社に行った際に少しは見聞きする機会があったかもしれないが、さほどの印象は残っていなかった。この年の大河ドラマの評判はさんざんだったが、個人的にはかなり興味深...
平家納経を最初に知ったのは、ごく最近、2012年、NHK大河ドラマの『平清盛』だったと思う。もしかしたらそれより以前に厳島神社に行った際に少しは見聞きする機会があったかもしれないが、さほどの印象は残っていなかった。この年の大河ドラマの評判はさんざんだったが、個人的にはかなり興味深く見ていた。中に、「平家納経」と題する回があった。清盛の発願で法華経を厳島神社に奉納する。平家一族郎党が33巻をそれぞれ1巻ずつ(人によっては複数)担当し、贅を尽くして美しい絵巻を制作するのだ。ドラマではごく短いシーンだったが、制作場面も映像化されており、かなり考証がされているんだろうなと思いつつ見ていた。 先日、「世界で一番美しい書」といわれるアイルランドの聖書の写本、『ケルズの書』を読み、「美しい教典といえば」と思い出した。 法華経は仏教の経典の1つである。釈迦が信者や菩薩に教えを説く形になっており、たとえ話も盛り込みながら、仏法のすばらしさを語っている。細かくは、28の章(品(ほん))が含まれる。 「平家納経」では、この28章に加え、経4巻、序文に当たる願文を加えた33をそれぞれ巻物としている。贅を尽くし、意匠を凝らした料紙に、当代の能筆が経文を書き付け、ときには内容に沿った絵を添える。あるいは截金で繊細に描き、あるいは群青・緑青・金泥といった絵の具を巧みに使い分け、あるいは大和絵の画法を存分に用い、経典の世界を再現していく。その豪奢さは軸や表紙、標題の見出しに至るまで、まったく手を抜くところがない。時の工芸の粋を集めた芸術作品である。 清盛は、自らが篤く信仰する厳島神社に、最高峰の捧げ物を捧げ、平家の繁栄を祈ったのだ。 「神社」に仏教の「経」を納めるというのは、いささか奇異な感じを受けるかもしれないが、神仏習合の時代、ごく当たり前のことだった。 本書は前半で33巻それぞれをカラー図版で紹介し(もちろん、それぞれの巻の一部だが)、各巻の解説を付す。 後半では平家納経が生まれた背景、その謎について考察している。 とにもかくにもきらびやかで美しい。制作当初、33巻を並べてみたらさぞかし壮観だったことだろう。 当時、法華信仰や末法思想を背景に、こうした経の制作が貴族の間で流行しており、競うように美しい法華経経典が制作され、奉納された。 そうした中でも平家納経は今日現存する、最高の遺品といえるようだ。 清盛が平家納経を奉納したのが1165年。清盛47才。昇竜の勢いの頃である。娘は皇室に嫁ぎ、多くの荘園を治め、日宋貿易により羽振りがよかった。 だが、平氏の治世は長くは続かない。徐々に反乱の狼煙が上がり、一門の死などの不幸が続き、一時の栄華が嘘のように、平氏は次第に表舞台から追いやられ、滅亡への一途をたどっていく。 ついに壇ノ浦で敗れ去ったのが1185年。きらびやかな経典の奉納からわずか20年後のことだった。 そうした経緯を知ってしまっているからだろうか。 華麗な経典を眺めていると、どこか、寂寥感が募る。 経年による剥落・退色がなおいっそうその感を強める。 王朝文化という花火の最後の輝きのようなその華やかさは、栄枯盛衰は世の常と囁いているようでもある。 そう、それは滅びの美。 われわれは、完成直後の豪華さを見ることはできない。 しかし一方で、完成直後にはなかったであろう、別の「美」を見ているのかもしれない。 *経典を書き写すことを尊いとする考え方は、現在でも写経という形式で残っているような気がします。『法華経』の中でも、受持(捧げ持つ)・読誦(声を発して読む)・解説(経を講説する)・書写を4つの「功徳」とし、中でも書写を最も優れているとしているそうです。ほかの宗教でも共通した考え方は結構あるんですかねぇ・・・? *「平家納経」で感じる寂寥感のようなものは、敦盛に材を取った伝統芸能の演目にも通じるような気がします。 *「平家納経」自体とは少し離れますが。「あとがき」を読んで感銘を受けました。著者は日本の絵巻物全集なども監修している方なのですが、元々は当時の国鉄に勤務し、まったくの門外漢だったそうです。終戦後に「平家納経」を知り、強く心引かれ、紆余曲折を経て、研究の道につかれたとのこと。美術史に関して正規の学問を受けたわけではなく、ご本人曰く「『平家納経』への妄執の虜」となり、研究に没頭してこられたのだそうです。 1つの美術品がそんな風に人生を変えることもあるのですねぇ。非常に心を打たれました。
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