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王朝のかさね色辞典
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 紫紅社 |
発売年月日 | 2012/01/01 |
JAN | 9784879406033 |
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
こんなに美しい本もそうそうないものだと思う。文章を読むよりも、かさねの名と色名、そして写真に釘付けになってしまって、文章がちっとも読めない。進まない。なので実際は、読了していない。このような状態を、もう都合3度は繰り返している。さっさと購入して、気が済むまで眺め尽くすのがよいと、...
こんなに美しい本もそうそうないものだと思う。文章を読むよりも、かさねの名と色名、そして写真に釘付けになってしまって、文章がちっとも読めない。進まない。なので実際は、読了していない。このような状態を、もう都合3度は繰り返している。さっさと購入して、気が済むまで眺め尽くすのがよいと、腹をくくった。実際に染色された布たちの、説得力。本当に素晴らしい。古来、平安王朝にあっては、衣の襲の色目というのは、その人のセンス、教養など、内面を読み解く大きなカギであった。季節の到来や移ろいも、先取り先取りするものであったし、日本人の美意識の大きな礎のひとつが、この本に紹介されている「かさね色」であることは、間違いないと思う。別に知識など持たずに開いてもいい。その美しさに圧倒されて、陶酔することだろう。このうつくしいものに、敏感に反応する自分を、存分に楽しみ、愛おしんだら良いと思う。 この配色の美しさは、どんな配色辞典にも負けないだろう。今の私達のファッションにも、ちゃんと応用できる。色のシンフォニー。そうとしか呼びようのない美麗さだ。こんなレビューなんて吹き飛ばしてしまう。どうかページを開いて、ご自身で体験して頂きたい。
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『日本の色辞典』、『源氏物語の色辞典』に続く色辞典、第3弾。 前2冊同様、著者らが染めた色の辞典である。 この本では、布ではなく、紙を染めている。和紙は布より染まりにくく、繊維も切れやすい。が、元本としたのが『薄様色目』(1812年)という古書であり、薄様は手紙やそれを包む和紙...
『日本の色辞典』、『源氏物語の色辞典』に続く色辞典、第3弾。 前2冊同様、著者らが染めた色の辞典である。 この本では、布ではなく、紙を染めている。和紙は布より染まりにくく、繊維も切れやすい。が、元本としたのが『薄様色目』(1812年)という古書であり、薄様は手紙やそれを包む和紙を指すため、和紙で再現してみたとのことである。 上記書は色刷木版が付いていて、色の保存状態もよかったそうだ。ここを手掛かりに王朝のかさね色に迫ってみたのが本書である。現代にも続く、日本人の色彩感覚のルーツを探る試みとも言える。 『日本の色辞典』にも述べられているように、元となる色もそもそも色とりどりである。かさねはそれらを組み合わせたものなので、多種多様な色あわせが可能になる。 色選びは「季に合いたる」が身上とされる。いかにもその季節にあったものを選ぶのが、感性が優れている証になる。 それぞれのかさねには、春ならば「早蕨」、「牡丹」、夏ならば「若竹」、「萱草」、秋ならば「萩」、「朽葉」、冬ならば「枯野」、「松の雪」といった風雅な名が付いている。しかもかさねは同じ名前であっても幾通りもあり、同じ「紅梅」でも着る人・使う人の感性で、濃い色を用いたり、青味のある色と取り合わせたり、自由度の高いものだったようだ。 著者はあるいは元本にしたがい、あるいは自らのこれまでの研究から、元本とは少々違う色を選び、和紙を染めている。 そもそもは現物を多くの人に見てほしいとのことだが、手間の掛かる植物染めであり、和紙を染めたにしろ、布を染めたにしろ、高価でもあるし、大量生産が不可能でもある。次善の策としてこうした本を製作しているとのこと(この本自体もそうそうお安くはないが)。 季節にあった色合わせを考え、色に雅な名を付け、それを染めさせ、鑑賞し、批評する。 そんなことはやはり戦乱の世ではできないよなぁとしみじみ思う。よかれ悪しかれ、これは「暇」「ゆとり」がなければなしえないことだ。 お正月、こんな本を眺めながら、王朝の優美を思うのもちょっとよいかもしれない。 *「紫」と「二藍」はどちらも紫色だが、「紫」は紫根を使い、「二藍」は藍と紅の二色を混ぜたもの。「二藍」は二色を混ぜるため、赤味が勝るものから青味が勝るものまで、グラデーションがある。
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