![池田勇人 所得倍増でいくんだ ミネルヴァ日本評伝選](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001676/0016768925LL.jpg)
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池田勇人 所得倍増でいくんだ ミネルヴァ日本評伝選
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2011/12/24 |
JAN | 9784623062416 |
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池田勇人
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所得倍増政策を打ち出し、高度経済成長期を作り出した池田勇人の優れた評伝。著者によれば、池田が意図した”所得倍増計画”は目標成長率が曖昧で、「計画」であることを否認していたので、厳密には”所得倍増政策”と呼ぶべきであるとしている。 池田たちの所得倍増政策は、「国民の総意を生かして...
所得倍増政策を打ち出し、高度経済成長期を作り出した池田勇人の優れた評伝。著者によれば、池田が意図した”所得倍増計画”は目標成長率が曖昧で、「計画」であることを否認していたので、厳密には”所得倍増政策”と呼ぶべきであるとしている。 池田たちの所得倍増政策は、「国民の総意を生かして、活動を有効にする環境や条件を作ること」を政府の責務と考えており、財政支出よりも金融政策、輸入の自由化、規制緩和に政策の重点が置かれた。いわば経済的自由を拡大して市場原理の適用範囲を拡大させることである。太平洋ベルト構想に代表されるインフラ整備と共に市場原理の適用も狙ったので、経済学での分類では、新古典派統合経済学に近い政策が行なわれたと思う。 所得倍増政策からの印象で池田は果敢な積極財政論者だと思われているが、「健全なる積極財政」という彼の口癖が示すように、実は均衡財政の枠内での積極財政論者であったという指摘が面白かった。池田と云えど、大蔵省(財務省)の呪縛から逃れられなかったということか。本書では、石橋湛山と池田勇人の経済政策上のスタンスが比較検討されている。第四次吉田内閣での予算編成を例に挙げると、均衡財政を掲げて物価安定を重視する池田勇人と赤字公債の発行を辞さない石橋湛山との間で激しい攻防が繰り広げられていた。池田の「健全なる積極財政」は、彼が首相になってからも終始変わりがなく、所得倍増政策も均衡財政内での積極財政であった。リフレ派は、石橋湛山と池田勇人をリフレ派の系列につながるとして同一直線上に並べるが、池田と石橋は経済政策に於いて、大きな相違点があるのが見逃されているだろう。 本書の記述は、主に占領期から岸内閣までの池田の業績について多くの紙面が割かれており、池田内閣の記述は駆け足気味。そこに不満があったが、池田勇人の評伝として良くできており、戦後史を知るうえでおすすめの一冊である。 評点: 8点 / 10点
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池田は努力の人なのだろうか、幸運な人なのだろうか?よくわからない。 努力もきっとしていたのだろう。しかし努力を見せているのかどうかもわからない。戦争でエリートがみんないなくなったから、幸運にも大蔵次官になれたのだろうか。 池田は地震の欠点をよく理解していたから、それを埋め合わせる...
池田は努力の人なのだろうか、幸運な人なのだろうか?よくわからない。 努力もきっとしていたのだろう。しかし努力を見せているのかどうかもわからない。戦争でエリートがみんないなくなったから、幸運にも大蔵次官になれたのだろうか。 池田は地震の欠点をよく理解していたから、それを埋め合わせるためにアドバイザーやブレーンには前尾や大平という政界有数の読書家、文筆家をあてた。池田は若いころから読書には縁遠く、文章もほとんど書かなかった。池田の名前で発表する論説の多くは大平が執筆していた。 池田は、後年、国民を甘やかした政治をしてしまったと無念をにじませていた。大衆迎合的な言動を極力回避しようと心がけながら、結果として自律を欠いた自由奔放の風潮を生み出してしまったという痛嘆が池田の内面で広がった。
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