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ニュースに騙されるな 「報道現場」本当の舞台裏 宝島社新書

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2011/12/10 |
JAN | 9784796688338 |
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ニュースに騙されるな
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
ここ数年の間でニュース(報道)についてもネットで見ることが多くなり、「新聞を定期購読」するのを止めてから数年になりますが、それほど困っていません。 勤め先に何種類も置いてある新聞が読めるからという理由もありますが、記事を読んでも肝心なことが解説されていなかったり、時には誤解を招...
ここ数年の間でニュース(報道)についてもネットで見ることが多くなり、「新聞を定期購読」するのを止めてから数年になりますが、それほど困っていません。 勤め先に何種類も置いてある新聞が読めるからという理由もありますが、記事を読んでも肝心なことが解説されていなかったり、時には誤解を招くようなデータの扱い方をしているのを知ってストレスが溜まることがなくなったからかもしれません。同様のことはテレビの報道番組についても言えると思います。 この本はテレビ局の報道に長らく携わってきた椎名氏の経験に基づいて書かれたもので、報道現場の舞台裏について書かれています。記者クラブの存在等、今まで何人かが指摘していた内容も、実際にそこに身を置いていた人が書いたものであれば、信憑性も増すと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・記者クラブに属する主な社は、新聞は6社(朝日、読売、毎日、日経、産経、東京)とテレビ6社(NHK、日本、テレ朝、TBS、テレ東京、フジ)及び、通信社(共同、時事)の合計14社、番記者は14人となる(p18) ・通信社は、報道機関向けの情報配信会社で、情報を入手すると契約している報道機関に配信する(p21) ・通信社からの報告のたびに「メモ合わせ」を各会社の記者間で行う(p22) ・記者クラブのまとめ役である幹事社は、2か月に1度の持ち回りで、2社程度が1組となって受け持つ、組み合わせは新聞とテレビ社(p33) ・政府専用機に設けられた同行記者用の空間はビジネスクラスと同様、ビジネスクラス並みの料金は請求されるが、娯楽はなし、最新の機体でもない、機内サービスは女性自衛官(p40) ・情報源のぼかし方として、政府首脳:官房長官、党首脳:幹事長、政府筋:官房副長官か総理補佐官(p47) ・何かを伝えるために、いかに伝えるかだけに熱心なのだ、よほどの深い取材でなければ、事前に決めたとおりの構成か、しっかりした取材なのか映像からは見分けらない、ならば取材は最小限にして社内での評価に直結する視聴率に注力する(p71) ・テレビでのインタビューの目的は、放送で「つかえる」言葉を引き出すこと、取材相手がうんざりしても関係ない(p74) ・ニュース番組特集で取り上げるネタを決める基準は、わかりやすい・斬新・形がある・ドラマ性、である(p77) ・土曜の夜というのは報道されたくない人にとっては都合が良い、ワイドショーで取り上げられるのは出頭当日から2日後であり最新のニュースでなくなり関心は低くなる、保釈後の会見は平日の18時半にすると多くの人に見てもらえる(p86) ・2010年度の有価証券報告書で公開されている各テレビ局の平均年収は1400万円程度、これは休職中などの社員も含むので実際はもっと多い、国税庁発表の平均年収の412万円と比較して高額(p94) ・ヤフー等は、既存メディアのブランドを剥ぎ取ることで信頼度を得て、取材費や記事の責任だけを切り離した、何もニュースに貢献していないのに、誰よりも多くの果実を受け取る仕組みがインターネットに出来上がった(p140) ・ネット企業の給与体系には共通の特徴があり、下に薄く上に厚い、上に行くほど指数関数的に飛躍的に待遇が良くなる、特にストックオプションが凄い(p153) ・ネット企業で在職年数が短いのは、報酬のせい、退職金はなし、業界内でどこに転職しても給与は変わらない、また役職も長くいれば上がるものではない、部下がいきなり自分の上司になることもある(p157) ・ネット企業の実態は、社長への過剰なほどの気遣いなしでは生きていけない(p171) ・アメリカで報道記者がいなくなった結果、行政を監視するものがいなくなり、行政官は500万円程度であった年収を6000万円までに上げていた、警察署長の年棒も3500万円になっていた(p180) 2012年6月28日作成
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雑誌、テレビ記者の舞台裏を自身の体験談を踏まえ暴露してる。何気なく見ていた政治系ニュースや新聞記事など見方が変わった。前半は自身の体験談に加え、ニュースの在り方に対する現在と将来について鋭い視点で書かれてあり前半は本当に面白かった! ただ、後半以降、著者がネット業界へ転身してから...
雑誌、テレビ記者の舞台裏を自身の体験談を踏まえ暴露してる。何気なく見ていた政治系ニュースや新聞記事など見方が変わった。前半は自身の体験談に加え、ニュースの在り方に対する現在と将来について鋭い視点で書かれてあり前半は本当に面白かった! ただ、後半以降、著者がネット業界へ転身してからが、ネット業界への批判と愚痴ばかりの浅い読み物と化してしまったのは残念。 ネットのニュースの扱い方に対する批判はごもっともだが、では今後どうするのかという提示もなく、ネット業界の一部をもってして、ネット業界批判とは何と視野の狭いことか。ネット業界の在り方について知りたければこの本ではなく佐々木さんの本を見た方がいい。 本書では、もっと新聞・テレビのニュースの作り方についての話が知りたかった。何の改善策や将来への提示もない薄っぺらいネット批判なんてその辺のおっさんが毎日つぶやいてるわw
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テレビ局で政治部記者→ニュース番組ディレクター→そしてネット企業に転職し、ポータルサイトでニュースを担当 という経歴を持つ著者による、舞台裏暴露本。 「メディアとは何か」「報道とは何か」という話題はわりとよくある話で、そういう大きなテーマを大上段に掲げつつとくになんとも言えない...
テレビ局で政治部記者→ニュース番組ディレクター→そしてネット企業に転職し、ポータルサイトでニュースを担当 という経歴を持つ著者による、舞台裏暴露本。 「メディアとは何か」「報道とは何か」という話題はわりとよくある話で、そういう大きなテーマを大上段に掲げつつとくになんとも言えない本とは違います。 報道の「現場」が置かれている現状を実体験に基づきつつ書いていてものすごくおもしろかった。外からの観察だと組織構造どまりだったりするところが、現場にいる社員の心理まで含めて見えてきます。 ニュースに騙されるな、というタイトルからは、メディアの報道姿勢に惑わされずにニュースを読み解く方法、というような印象も受けるけど、筆者の主張はそうではなく、「もはやニュースに未来はない」ということのように感じました。 ニュースの未来はどこにあるのか。 筆者からは明確な答えは有りません。 個人的に注目しているメディアや、ファンディングも含めた共感の示し方はいろいろ出てきているので、注目していきつつ考えていきたい問題です。
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