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オオカミの護符
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オオカミの護符

小倉美惠子【著】

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オオカミの護符

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/12/16
JAN 9784103316916

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商品レビュー

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2021/01/05

借りたもの。 今はベッドタウンと化したその地域から、記憶をたどるように三峰のオオカミ信仰に辿り着く民俗学。 著者のご実家の農家で見た真神の護符から、山岳信仰の「御嶽講(みたけこう)」という地域コミュニティの存在を知る。 ※御師・溝とは何ですか? http://musashimit...

借りたもの。 今はベッドタウンと化したその地域から、記憶をたどるように三峰のオオカミ信仰に辿り着く民俗学。 著者のご実家の農家で見た真神の護符から、山岳信仰の「御嶽講(みたけこう)」という地域コミュニティの存在を知る。 ※御師・溝とは何ですか? http://musashimitakejinja.jp/2017/12/09/question_mitake3/ 溝の仕組みは山岳信仰の宿坊、温泉とあそびを楽しむ機会、お金の貸し借り、共済機関……様々な役割を兼ねていた。 その農耕の民俗学は、多摩川の水源を遡り、上流の武蔵御嶽神社へと向かう。 川の流れと地域コミュニティの繋がりがある点でも、農耕との関係の深さを強く意識させられた。 その山岳信仰は三峰に繋がり、オオカミ信仰に至る。 そのオオカミ信仰は起源が古く、日本神話……ヤマトタケルにも繋がってゆく。 川崎市宮前区土橋……その近所に住んでいたが、特に何もない住宅街という印象を持っていて、アクセスの良さから渋谷などに出てばかりだった。 歴史的遺構も特にないと思っていた場所には、その地域のつながりが確かに存在していたことを、大人になってから知る。

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2021/01/04

現代社会に生きていると、近代化が行われる以前の過去とは隔絶された時代を生きているように思える。しかしひとたび歴史を紐解いてみると、現代は過去の延長線上にあり決して過去と不連続ではないこと、そして過去の人びとの習慣やその土地の培ってきた文化は、今も暮らしのそこかしこに息づいている。...

現代社会に生きていると、近代化が行われる以前の過去とは隔絶された時代を生きているように思える。しかしひとたび歴史を紐解いてみると、現代は過去の延長線上にあり決して過去と不連続ではないこと、そして過去の人びとの習慣やその土地の培ってきた文化は、今も暮らしのそこかしこに息づいている。そんなことを再確認させてくれた本だった。 代々農家を営んでいた著者の生家の土蔵には、「おイヌさま」と呼ばれる黒い獣を描いた護符が貼ってあった。この本はこの護符に興味をもった筆者が、過去を知る古老を訪ねて個人で映像記録を残し始めたことをきっかけとして作られた映画を書籍としたものである。これだけで既に物語性があって興味を引くところだが、護符に描かれた獣がニホンオオカミであったことが明らかになり(http://musashimitakejinja.jp/history/oinusama/)、そこから生まれた疑問や関心がその背後にあるオオカミ信仰や山岳信仰を調べるきっかけになるところや、地元の歴史を改めて知る過程も引き込まれるものがあった。 過去に重点を置く本だったが、過去を過度に持ち上げない著者の姿勢にも好感を持った。人が生まれた所で生き続ける時代ではなくなった今、昔のままの行事をそのまま続けても意味はないように思えるが、かといって全てを無くしてしまうことにも納得はできない。現状は行事の回数を減らしたり簡略化したりすることで対応しているが、その意味も分からず形式だけが残るのも幸せなことではないという。旧世代の価値観を持ちつつ現代社会の一員として、これらの橋渡しをすることに意義を見出す筆者に感銘を受けた。

Posted by ブクログ

2018/10/14

書店で見かけて、ずっと気になっていた本。新聞の書評を読んで購入を決意。 今は新興住宅地に埋もれてしまった、農家(あえて『百姓』と文中では書き、リスペクトしている)だった実家にあった一枚の護符から始まる壮大な地域史・民俗学研究の本である。 読書メモから抜粋。 ・農民ではなく『百...

書店で見かけて、ずっと気になっていた本。新聞の書評を読んで購入を決意。 今は新興住宅地に埋もれてしまった、農家(あえて『百姓』と文中では書き、リスペクトしている)だった実家にあった一枚の護符から始まる壮大な地域史・民俗学研究の本である。 読書メモから抜粋。 ・農民ではなく『百姓』書いている。自分の出自であり誇りを持ち、また一度は忌諱してしまった反省の上でのリスペクト。 ・p51 多摩川流域図。一般的な北を上にかく物ではなく、上流から河口を上下に描いてある。視点の変化=発想の変化。 ・富士講などとの違い。御師が一年に一度講中の家々を巡り札を配り歩く(現在、他の講・御師システムでは消滅した風習)御師による一種の営業活動。なわばり。 ・御嵩講とともに榛名講・大山講も同じ地域にある理由→農民にとって重要な天候の変化と地形の関連。(それぞれの山に、それぞれの意味がある) ・ヨソモノ問題:先達に従う→郷に入る。新興住宅地における建売問題。 ・集落の戸数=自然の恵みの総量 ・オオカミ信仰の分布。秩父ー多摩ー丹沢の山系を一体として見る。 一部に性急な結論もあるが、全体として面白く読むことが出来た。 とある(自分自身の歴史とも重なる)謎から、生み出される地霊たっぷりの地域史・民俗学研究。こういうものを自分も描いてみたいと考えている。 そして、本文の前に最初に『地元の子供たちへの手紙』という一文がある。土地の記憶を大切にしたいとか、街づくりに携わりたいと考えている人は一読すべし。いろいろなヒントがあるよ(もちろん本文にも)

Posted by ブクログ

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