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死者の短剣 旅路(下) 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2011/12/12 |
JAN | 9784488587116 |
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死者の短剣 旅路(下)
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
久しぶりの続刊なので、どんな話だったっけ、と思いつつページを開いたのだけど、いざ読み進めてみれば、あっという間に物語世界へと引き込まれて、そうそう、こんな話だったなと懐かしさも感じつつ、相変わらずのハイクオリティなファンタジィに安心した。 ビジョルドが書いている現在進行形のフ...
久しぶりの続刊なので、どんな話だったっけ、と思いつつページを開いたのだけど、いざ読み進めてみれば、あっという間に物語世界へと引き込まれて、そうそう、こんな話だったなと懐かしさも感じつつ、相変わらずのハイクオリティなファンタジィに安心した。 ビジョルドが書いている現在進行形のファンタジィは、本シリーズともう一つ、五神教シリーズがあるので、ちょっとゴッチャになっちゃうのだよね。ちょっと似た感じのお話だし。五神教シリーズは、作品自体は既に完結されているっぽいのだけど、未訳。早く訳してくれないかなー。 本シリーズは、元々、あまり派手なシリーズではないのだけど、本作は、さらに地味というか、落ち着いたお話に仕上がっている。とても良い意味で、本来的なハイ・ファンタジィという感じ。このシリーズで常に背後に漂っている(おそらくはダグの憂鬱さが起因しているのだと思われる)沈鬱な感じは、物語の中盤以降から登場するキャラクタ達によって薄められ、マイルドな風合いに変化している。元々、とても読みやすい文章を書く作家さん(とその文章を適切に訳してくれる訳者さん)なのだけど、雰囲気が軽くなったことで、さらに読みやすくなっているように感じた。 ロードムービー的というか、フォーンとダグの旅の模様を記した作品なので、きわめて綿密に描かれた物語世界を存分に堪能できた。湖の民が守る独特な慣習や文化、特に物語のタイトルでもある「死者の短剣」と、それに関わる「基礎」という概念を、多くのページを割いて克明に描ききっているので、作品の持つ奥深さを改めて実感した。本当に異世界を構築することに長けた作家さんなんだなあと感じ入った。 特に大きな目的もなく(無いわけではないけど、いわゆるヒロイックもののような、分かりやすいゴールがあるわけではない、という意味)、どう進んでいくのか先の見えないシリーズで、しかも本作品では、ダグの振る舞いがより研究者チックになってきたので、物語がどう転がっていくのかさっぱり読めないのだけど、だからこそ、次はどんな物語になるのか楽しみ。 次は、もっと早く翻訳が出版されると良いなあ。 あと、五神教シリーズの新刊もw
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「死者の短剣」4部作の3作目、後半。 地の民の娘フォーンは、湖の民の警邏隊長だったダグと結婚。 かけ離れた二つの民の間では結婚する例などなかったため、どちらの実家にもいられず、旅に出ています。 海を一度見てみたいというフォーンのために‥ 女船長ベリーの平底船に乗って、川を下るこ...
「死者の短剣」4部作の3作目、後半。 地の民の娘フォーンは、湖の民の警邏隊長だったダグと結婚。 かけ離れた二つの民の間では結婚する例などなかったため、どちらの実家にもいられず、旅に出ています。 海を一度見てみたいというフォーンのために‥ 女船長ベリーの平底船に乗って、川を下ることに。 フォーンは料理の腕を発揮し、ベリーとも意気投合。 船員が行方不明となる事件は他にも起きているとわかり、川を下る竜骨船とも協力して、怪しい一味の巣窟を突き止めることに。 今回は悪鬼は出てこないのですが、悪鬼のごとき首領が登場、戦闘を繰り広げます。 ダグが地の民の男の怪我を治療したところ、「惑わし」が起きて、ダグを追いかけまわし、治療をせがむようになります。 湖の民が地の民の治療をしないのは、このためでした。 ではフォーンにはなぜ惑わしが起こらなかったのか? 湖の民の若者が、船の乗組員となったので、ダグは協力を頼み、実験を重ねます。 惑わしを起こさずに治療する方法があるかと。 今は放浪の身のダグは悩みがちですが、中隊長だった経験や威厳も若い者には発揮し、ゆるやかに教育していくのでした。 試行錯誤しながら未知の体験に順応していく新婚の二人。 フォーンは、そのゆたかな「基礎」と惜しみない愛情でダグを支え、知恵を出し合っていきます。 このコンビぶりが微笑ましく、いとおしい。 フォーンのお調子者の兄も、ハッピーに☆
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丁寧に描かれる異世界が愉しいです。 馬の毛の手触りや川の流れ、醗酵しすぎの林檎酒の甘い匂いまでしてきそう。 自称「おいぼれの警邏員」ダグと辛い経験を強さに変えたスパークの年の差カップルもますます「らぶらぶ」で。そういえば、ふたりは新婚さんでしたっけ。 異種の文化が交じり合う時の、...
丁寧に描かれる異世界が愉しいです。 馬の毛の手触りや川の流れ、醗酵しすぎの林檎酒の甘い匂いまでしてきそう。 自称「おいぼれの警邏員」ダグと辛い経験を強さに変えたスパークの年の差カップルもますます「らぶらぶ」で。そういえば、ふたりは新婚さんでしたっけ。 異種の文化が交じり合う時の、SFでいえばファーストコンタクトの物語を、こまやかに描くビジョルドの腕前はさすがです。 早く続きが読みたいわ。 (コマールも愉しみだけど、五神教の新刊はでないのかなー??
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