希望の筆 ダウン症の書家・金澤翔子物語 感動ノンフィクション

丘修三【文】

• 販売会社／発売会社: 佼成出版社
• 発売年月日: 2011/12/10
• JAN: 9784333025091

商品レビュー

2023/12/03

書道に対して純粋に向き合う翔子さんの姿に、胸が打たれました。書道だけでなく、料理やダンスなど、楽しく前向きに取り組んでいる姿勢が文章からひしひしと伝わってきます。
他人と比べず、競争せず、周りの人を思いやる気持ちが素晴らしいと思います。
なかでも、翔子さんの運動会での話はとても印象に残りました。かけっこで、転んでしまった友達と一緒にゴールする場面。とても温かい気持ちになりました。
翔子さんのように、書道という熱中できるものがある人はとても素敵だと思います。
機会があれば、席上揮毫を見てみたいです。

2012/01/28

金澤翔子さんは本当にかわいらしい方だなあと思いました。
以前、テレビで彼女のドキュメント番組を見ました。
本書にも記述がありましたが、書道の基本、右上がりを教えるため、母親の泰子さんが翔子さんと坂を上がり下りしたということが印象に残っていました。そしてあどけない彼女の表情が、筆を手にしたとたん、きりりと引き締まり、力強く一気に書き上げる姿を見、さらにそのあとの笑顔を見て、心を惹かれたものでした。
本書で改めてその書を見ると、生命力にあふれ素晴らしいと思いました。
ぜひいつか実際に彼女の書の前に立ってみたいものです。