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勝海舟と西郷隆盛 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2011/12/22 |
| JAN | 9784004313458 |
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勝海舟と西郷隆盛
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勝海舟と西郷隆盛
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商品レビュー
3
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幕末維新期の勝海舟と西郷隆盛の関係、勝による西郷死後の名誉回復活動と西郷遺児への支援を描く。著者は勝海舟研究の第一人者で、大著『勝海舟』(筑摩書房、2010年)があり、同書を補完する内容となっている。併読が望ましい。
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勝海舟と西郷隆盛といえば,明治維新の江戸無血開城の立役者として有名である.しかし,二人の関係はそれ以降も終生続いた.さらに海舟は西郷が西南戦争で斃れた後,その名誉回復に尽力し,遺児の面倒をみた.敵対関係にあった両雄がなぜ交友を続けたのか.出会いから海舟の西郷追悼行動までを丹念にた...
勝海舟と西郷隆盛といえば,明治維新の江戸無血開城の立役者として有名である.しかし,二人の関係はそれ以降も終生続いた.さらに海舟は西郷が西南戦争で斃れた後,その名誉回復に尽力し,遺児の面倒をみた.敵対関係にあった両雄がなぜ交友を続けたのか.出会いから海舟の西郷追悼行動までを丹念にたどり,その秘密にせまる.
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西郷隆盛が西南戦争という士族の反乱戦争を起こしたことが、それまでの西郷隆盛の革命政策との食い違いを感じて、よくわからない人物と思っていたが、本書を読んで、時代状況と背景がだんわかってきたように思えた。 著者の手法は、膨大な文書記録の精査による考察である。推測や憶測はないわけで...
西郷隆盛が西南戦争という士族の反乱戦争を起こしたことが、それまでの西郷隆盛の革命政策との食い違いを感じて、よくわからない人物と思っていたが、本書を読んで、時代状況と背景がだんわかってきたように思えた。 著者の手法は、膨大な文書記録の精査による考察である。推測や憶測はないわけではないが、それなりの記録の読み込みの裏打ちがあるだけに、読んでおもしろい。 歴史はこのように読むべきなのかと、興味津々で最後まで読めた。 本書を読むと「勝海舟」という人物が明治維新後に明治政府の高官となったのは、やはりそれなりの大きな力量があったことがよくわかる。 「日清戦争」はその後の「日露戦争」から「昭和の戦争」へと続く日本の針路を決めたともいえると思うが、「勝海舟」はその「日清戦争」に反対だったという。 この事実はあまり広く知られているとはいえないと思うが、現在のアジア各国の「歴史認識」についての日本への世論を見ると、「勝海舟」はすでに明治の時点でこのような「アジアの軋轢」を危惧していたのではないのかとも思えた。 本書は「勝海舟と西郷隆盛」との表題だが、内容は「勝海舟」の生涯の行跡を追いかけたものである。 とりわけ「征韓論否認と日清戦争」は勝海舟が「日清戦争」を否認するための極めて「政治的」活動をおこなったように思えてとても興味深かった。 本書を歴史を立体的に読み解くという観点からも高く評価したい。
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