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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2011/12/02 |
JAN | 9784562047581 |
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商品レビュー
4.4
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3人のフォトジャーナリストによる東日本大震災の記録…。安田菜津紀さん、佐藤慧さん、渋谷敦忘さんは、海外におられたが震災の報を知り帰国され、フォトジャーナリストとしてできることを模索しながらカメラを構える…。 安田菜津紀さんは、陸前高田市に入り小学校の入学式の写真を撮ったり、被災...
3人のフォトジャーナリストによる東日本大震災の記録…。安田菜津紀さん、佐藤慧さん、渋谷敦忘さんは、海外におられたが震災の報を知り帰国され、フォトジャーナリストとしてできることを模索しながらカメラを構える…。 安田菜津紀さんは、陸前高田市に入り小学校の入学式の写真を撮ったり、被災地に残された写真の修復作業を行ったり、被災した子供たちにむけて写真教室を開いたりと活動されています。そこにはまぶしいくらいの子供たちの笑顔があったけれど、その心の奥には大切な人を亡くした悲しみにも満ちていることを知ります。でも私はそこまででよかったんだと感じます。一時でも悲しみより素敵な笑顔いっぱい引き出せたのだから…。 佐藤慧さんは、陸前高田市に住んでおられたお母さまを震災で亡くします…。行方のわからないお母さまを探して、身元不明で安置されている遺体を確認していきます。見つかったのは震災から約1カ月後…遺体は傷んでいて目をそむけたくなるほどでしたが、そこには確かにお母さまの面影があって、思い出が走馬灯のように頭に浮かび、お母さまの死を受け入れることができました。被災地に咲く花が、なんとも悲しくそして健気で美しい…お母さまへの、いえ、震災で犠牲になったすべての方への供花にふさわしいと感じました。 渋谷敦忘さんは気仙沼から陸前高田、その後福島に向かい取材をしています。原発事故後の福島は他の被災地とは異なり、支援の手が行き届いていない現状がありました。そんな中でも地元の消防団は大切な家族を探すための活動を続けていました。そんな消防団のメンバーを撮った写真が掲載されており、見て心が熱くなりました。 震災から12年…まだ行方のわからない方もいます。他人事ではなく自分事として、何を備え、何をしたらいいか、立ち止まって考えるためにも当時の記録は必要ですよね!
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想像をこえた出来事に直面した時、人はそれにどう向き合うか。 記録として残さねば、残したい。でも、目の前の困り果て、疲れ果てている人々を前に、悩む。カメラを向けることを。 それでも、悩みながら、自問自答しながらそれぞれのできることをやり通した、三者三様の選んだ道。 写真は撮っ...
想像をこえた出来事に直面した時、人はそれにどう向き合うか。 記録として残さねば、残したい。でも、目の前の困り果て、疲れ果てている人々を前に、悩む。カメラを向けることを。 それでも、悩みながら、自問自答しながらそれぞれのできることをやり通した、三者三様の選んだ道。 写真は撮っておいたほうがいい。それが忘れてはいけないものであればあるほど。そして、日常の何気ないものでも。その写真が、いつか人を慰め、勇気づけることもあるのだから。
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経験したことのない災害の時に、あるいは自分や知人の家族が行方不明の時に、カメラを構えるということがどんな意味を持つのか・・・。報道写真を撮るとき避けては通れない問いに、三者三様に向き合っている。 一度は静観しようとしても、撮ることが自分にできる一番のことだと思い至ればこそ、迷いを...
経験したことのない災害の時に、あるいは自分や知人の家族が行方不明の時に、カメラを構えるということがどんな意味を持つのか・・・。報道写真を撮るとき避けては通れない問いに、三者三様に向き合っている。 一度は静観しようとしても、撮ることが自分にできる一番のことだと思い至ればこそ、迷いを抱えながらもカメラを構える。その心の動きが手に取るように感じられた。 今日の光景は明日にはない、とカメラマンを叱咤する言葉が印象的。 報道写真の意義はなによりも「記録」して後々に残し、伝えることだ。言葉だけでは伝わらないものはいくらでもある。
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