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非運の果て 文春文庫
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非運の果て 文春文庫

滝口康彦【著】

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非運の果て 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/12/06
JAN 9784167371036

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2013/08/25

短編集

その心を知らず、青葉雨、綾尾内記覚書、下野さまの母、鶴姫、悲運の果て 佐賀県多久の作家、滝口康彦の短編集。 過去に発売された新潮文庫、講談社文庫掲載作品を再度まとめたもので、代表作選集といった趣。

いけだ

2021/12/24

時代小説の短編集なのだが、すごくいい。敵討ちに出た者たちが、数十年と諸国を放浪する話とか、ああそうなんだと思ったし、女性を主人公にしたお話も趣があって読み応えがあった。作者の滝口康彦は2007年に亡くなっており、もっと早くに出会いたかったが、そこそこ作品は残っているようなので、お...

時代小説の短編集なのだが、すごくいい。敵討ちに出た者たちが、数十年と諸国を放浪する話とか、ああそうなんだと思ったし、女性を主人公にしたお話も趣があって読み応えがあった。作者の滝口康彦は2007年に亡くなっており、もっと早くに出会いたかったが、そこそこ作品は残っているようなので、おいおい手にできればいいなあ。

Posted by ブクログ

2013/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらに収められている「下野さまの母」という作品がとても好き。 母の愛と身分制度の皮肉がテーマなのかなぁ。 対馬藩の跡継ぎの若様が急死。幕府への届出のしかたでいろいろともめて、亡くなった若様の腹違いの弟2人が一個ずつずれて、一番下の弟が亡くなったこととして届出が為されます。 とりあえず死んだことにされた子の母上はそれ相応に仏門に入らされて、以降、実子とは実の母子として接することが許されません。やがてその実子も病で亡くなるのですが、臨終に際してその母上はやはり実の母として看取ることは許されずに、母子互いに最期までこの茶番を演じきるのです。 その場面が壮絶に悲しいのにあくまでも文体は淡々としています。武家社会の理不尽さと滑稽さと凄みが全部詰まっていて、じんわり泣けてしまう。

Posted by ブクログ

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