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李鴻章 東アジアの近代 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2011/11/21 |
JAN | 9784004313403 |
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李鴻章
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商品レビュー
3.7
20件のお客様レビュー
うーん。東アジアにおける朝貢システムから主権国家システムへの移行に伴う政治変動を、李鴻章を軸に概観するという感じ。列強および日本と清朝が対照的に描かれるが、ロシア帝国の位置づけはどうなるのだろう。ともあれ、19世紀末の東アジアにおける国際関係?は良く整理されている。ただ、本書はい...
うーん。東アジアにおける朝貢システムから主権国家システムへの移行に伴う政治変動を、李鴻章を軸に概観するという感じ。列強および日本と清朝が対照的に描かれるが、ロシア帝国の位置づけはどうなるのだろう。ともあれ、19世紀末の東アジアにおける国際関係?は良く整理されている。ただ、本書はいわゆる伝記ではなく、李鴻章の人となりや来し方は中心的テーマではない。少し残念。実際の所あまり面白くないのだろうか。なお、著者の才気や自負心は文体からも溢れ過ぎて、新書としては少し不親切な部類に入ると思う。
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清末の政治家である李鴻章を描いた歴史書である。個人がタイトルになっているが、個人の頑張りよりも李鴻章が活躍する背景となった清末の社会情勢に着目している。 清末は皇帝の個性よりも李鴻章ら臣下の存在が重要になる。それは清末の皇帝が能力的に劣ることを意味しない。人口の増大や経済の拡大...
清末の政治家である李鴻章を描いた歴史書である。個人がタイトルになっているが、個人の頑張りよりも李鴻章が活躍する背景となった清末の社会情勢に着目している。 清末は皇帝の個性よりも李鴻章ら臣下の存在が重要になる。それは清末の皇帝が能力的に劣ることを意味しない。人口の増大や経済の拡大によって皇帝の個人的能力で何とかする時代ではなくなっていた。 「乾隆帝が名君なら、あとを嗣いだ嘉慶帝、道光帝も、個人としてはいずれ劣らぬ名君であろう。しかし皇帝じしんの力量はもはや、問題ではなかった。前者の御代が「盛世」、後者が「衰世」なのは、旧体制が有効だったかどうかにほかならない」(69頁)。 道光帝は阿片戦争に敗北した皇帝として後世の評価は高くないが、阿片禁止を徹底した健全性は評価できる。道光帝の阿片禁止政策は後世において高く評価されるようになった。彼の勇気とリーダーシップは、中国の近代化と国家の再建において重要な一歩となった。彼の徹底した健全性と禁止政策は、中国人の意識を変え、国の未来に希望を与えた。
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蒼穹の昴を読んで李鴻章に興味を持った。 李鴻章といえば歴史の授業では日清戦争後の下関条約の全権だった、くらいの知識しかなかった。 しかしその生涯は実に数奇なもので、斜陽の清王朝時代に生まれ、沈みゆく大国の舵取りを外交面でなんとか支えていた人物と言える。 彼のキャリアは太平天国...
蒼穹の昴を読んで李鴻章に興味を持った。 李鴻章といえば歴史の授業では日清戦争後の下関条約の全権だった、くらいの知識しかなかった。 しかしその生涯は実に数奇なもので、斜陽の清王朝時代に生まれ、沈みゆく大国の舵取りを外交面でなんとか支えていた人物と言える。 彼のキャリアは太平天国の乱の鎮圧に始まり、義和団事件後の北京議定書に終わる。 彼が生きている間、辛うじて清という大国は持ち堪え、彼が死去した直後に文字通り崩壊する。 結局は終焉する国の運命を背負いながらも何とか自らの使命を全うした李鴻章を尊敬する。 もし生まれ落ちた時代が違っていたら、もっと華々しい成果を上げていた大人物だ。 ただ、人間の運命とは皮肉なもので、彼のように沈みゆく船の上でひたすらに生涯を全うした人もいる。 そこに歴史の諸行無常を感じる。
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