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さざなみの国
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/11/21 |
JAN | 9784103314417 |
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さざなみの国
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運命を受け入れ続けたさざなみの意志が哀しい/村の滅び/さざなみと猫の黄鶴の旅立ち/商人の崔親方、冬霞/禿頭の男、雷功/遊馬城/甘橘姫との出会い/人食い虎と虎に息子を食われた女と虎よけの面/李家/腕の立つ少女、桑折登場/二度拉致されかかる/遊馬城の役人になる/甘橘の不調/青い舌/甘...
運命を受け入れ続けたさざなみの意志が哀しい/村の滅び/さざなみと猫の黄鶴の旅立ち/商人の崔親方、冬霞/禿頭の男、雷功/遊馬城/甘橘姫との出会い/人食い虎と虎に息子を食われた女と虎よけの面/李家/腕の立つ少女、桑折登場/二度拉致されかかる/遊馬城の役人になる/甘橘の不調/青い舌/甘橘の囂国への輿入れ/藤色水晶と湖。 ■簡単な単語集 【雲薇/うんび】効果の高い薬草で高額。さざなみが崔に連れていってもらうための対価となった。 【黄鶴/おうかく】さざなみの猫。山猫かもしれない。子猫のとき岩の間に落ちていたのをさざなみが救って以来なんとなく懐いた。自分の餌は自分で穫る。 【欧相岩/おうそうがん】大芸閣の書生。呼び名は「二十郎」。身体が弱く士官が難しい。 【甘橘/かんきつ】帝の娘の一人。馬好き。大人しくはあるが理屈の通らないことには納得しない気の強い娘。 【囂国/ごうこく】敵対することの多い北の強国。甘橘が王子に縁づくことが決まっている。 【崔/さい】商人の親方。さざなみの村のようなたいした儲けにもならない僻地も見捨てることができないタイプ。 【さざなみ】主人公。村が滅びたので商人に頼んで都会に出ることにした。その時点で十三歳。後に李小波と名乗ることになった。十五歳のとき遊馬城の役人となる。 【時代】仏教が「新宗教」と言われている。紀元前五世紀くらいか。 【朱至境/しゅしきょう】遊馬城の役人でさざなみの上司。やる気がない。 【小源/しょうげん】甘橘の腰元。 【小黄雪/しょうこうせつ】白虹燦の子ども。甘橘が名づけた。 【西氏】さざなみの祖母。 【銭壺春(せんこしゅん)一座】芝居の一座。桑折が剣舞で金を得ている。 【桑折/そうせつ】陸桑折。出会ったとき十二歳の少女。非常に腕が立つ。父親は勇猛な将軍だったがその死後家は没落した。子どもの頃の名前は「十菊/じゅうきく」。 【孫鴻/そんこう】帝の命で先帝が集めたが散逸した愛馬たちを探している役人。 【大芸閣/だいうんかく】書物がいっぱいある屋敷。火の気は厳禁。 【丹丹】桑折の連れている小女。 【竹葉】李家に長く仕えている。 【張氏】さざなみの曾祖母。 【冬霞/とうか】崔の弟子っぽい少年。旅の間さざなみの兄貴分というか友人となる。 【白虹燦/はくこうさん】先帝の愛馬の一頭。今は老いて黒点と呼ばれている。 【帝】現在のトップ。先代の集めた駿馬たちを探させた。 【村】さざなみの育った村。山の神と湖の恵みと狩と薬草の雲薇などよって成り立っていたが収穫が減り滅びることが決まった。 【山】山というのは人を奧に誘いたがるものだから(p.26) 【遊馬城】さざなみが甘橘姫と会った場所。軍馬を育成する施設。後にそこの役人となる。 【雷功】なぜかさざなみに目をつけてさらおうとした禿頭の男。目的は不明。単に奴隷が必要というだけではなさそうだったので崔親方が警戒した。 【羅山/らさん】遊馬城の先輩。二歳年上。 【李常】字は李三橋。さざなみが持たされていた木札に書かれていた名前。父親だという。たどり着いた李家だったが先年亡くなったと聞かされる。 【琳台】さざなみの叔母。
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このままでは愛する村が滅亡する。未来を悟ったとき、少年さざなみは旅立った。一匹の猫と共に…執拗に続く謎の襲撃、馬を愛する王女・甘橘との遭遇、剣の使い手の美少女・桑折との奇縁。やがて巷に死病が流行した時、さざなみの身体に潜む不思議な力が、人びとの運命を一変させていく。古代中国を舞台...
このままでは愛する村が滅亡する。未来を悟ったとき、少年さざなみは旅立った。一匹の猫と共に…執拗に続く謎の襲撃、馬を愛する王女・甘橘との遭遇、剣の使い手の美少女・桑折との奇縁。やがて巷に死病が流行した時、さざなみの身体に潜む不思議な力が、人びとの運命を一変させていく。古代中国を舞台に、癒しの極致を描く志怪ファンタジー。
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133:先の「秒速5センチメートル」が映像美の小説なら、こちらは絵画的な美しさを持つ小説。風景、人物、生活、どれも生き生きと描かれていて、見たことのない光景にも関わらずはっきりとイメージすることができます(この「イメージさせる力」が強い小説が好きなのだと最近気づきました)。 地の...
133:先の「秒速5センチメートル」が映像美の小説なら、こちらは絵画的な美しさを持つ小説。風景、人物、生活、どれも生き生きと描かれていて、見たことのない光景にも関わらずはっきりとイメージすることができます(この「イメージさせる力」が強い小説が好きなのだと最近気づきました)。 地の文は勝山節というか、主語が省略されているときなど誰の動作なのか見失ったり、時間の経過や場面転換がわからなくて戸惑う……というような急展開さもあるのですが(こういうところも絵的な表現だと思う)、しみじみ、じわじわと余韻が広がる物語です。 ハッピーエンド、と言い切れないもやもや感と、けれど最終的に救われたのは何か、誰か、ということを考えていくと、すごく深い。即物的でない、というか。登場人物の魅力が回を重ねるごとにぐんぐん上がっていって、次の本も楽しみです。
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