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池田屋事件の研究 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/11/19 |
JAN | 9784062881319 |
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池田屋事件の研究
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
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確かに私の大学時代でも、卒論や研究に「新撰組?池田屋??」という雰囲気だった記憶がある。 ので、新書で池田屋事件、古高の研究かぁ、珍しいなと思い、手に取った一冊。 正直歴史学を勉強してきた人間でなければ まどろっこしい!早くまとめてくれ!!と叫んでしまうと思う…。 私自身は大学で歴史を学んでおり、あの 事実一つ明らかにするのに何十冊本や史料を読む大変さ、大変さに基づく面白さを知ってるのでなんとか読めた。(それでも卒業して10年経ってるから所々苦しかった…苦笑) しかし古高が長州、公家の情報センターであり、 古高逮捕→池田屋→禁門の変、という単純構造でなく、古高逮捕以前から長州は出兵準備をしており、新撰組も浪士の動きをある程度把握していた、むしろ池田屋事件=会津が長州征伐を本格的に決めた契機 とは THE・歴史学として面白い。そういう意味で、池田屋事件が明治維新を遅らせた、と捉えれるなら納得だな。 歴史は正直ドラマや物語で脚色されまくってるので、そんな単純じゃなく、複雑で色んな人の陰謀や気持ちが渦巻いている辺りが一番面白いと、個人的には思っています。
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研究に相応しい一冊、今まで盲点の様に深堀されていない事案のため、著者の研究が今後の幕末史の基礎研究として、広く利用されていく・・・ならば研究者として本望だろう 本書が書き上げられた経過も運命的な匂いがして良い 古高俊太郎とは何者か?脇役と見做され軽視されてきたが、少し(かなり?)探ると歴史的出来事の絵柄=意味が違う景色にも見えるコアな人物のようである(今回は読み込みに自信ない・体調不良&数冊の併読という悪癖のため→誰に言い訳?) そのため結論へ到達できた感が薄い(内容の衝撃にも関わらず)再読も躊躇するほど細かい・・・ぜひ、幕末史再構築の一書を書き上げるさい、本書を基礎にした一章にまとめて頂けないだろうか(読者の怠慢を著者に押し付ける所行) 勇気を出して纏めてみる 池田屋事件被害者Wiki44名(殺害9名:脱出後切腹・刑死等その後で亡くなった人が14人) →本書では殺害5名(4名も違う) 不逞浪士隠れ家一斉捜査で逮捕した36名も池田屋事件に含まれているのかな※著書は丹念に一人ひとり確定している 長州藩の上洛出兵は池田屋事件が無くても計画されていた(むしろ来嶋又兵衛でさえ、池田屋事件があり計画延期=時期尚早の意見に賛意)禁門の変と関連付けない方が良い・・・新撰組が長州藩の暴発を招いた論は終了 洛中放火も著書では疑問視され、中川宮邸焼討計画が史料から読み取れる(個人的には洛中放火・天皇動座・会津公襲撃など諸々計画あった気がする=長州極悪説支持(笑)) 木戸孝允公回想にある「池田屋へは運よく遅刻した」なる通説は、同僚で京都留守居役の乃美織江記録からウソで池田屋に居たようです(逆に生き延びてすごい) 本書のキモは捕縛された桝屋喜右衛門=古高俊太郎の人物解明作業で、勤王に篤い商人・シンパではなく、有栖川宮をはじめ、公家や大名家とコメクションがあり長州毛利家の諜報活動の中心的な存在だった(遠い血縁関係もある) 「安政の大獄」で師の梅田雲濱が捕縛され、六角獄舎から救出に奔走した(が空しくも処刑) その後の勤皇活動で幕吏に目を付けられつつ毘沙門堂門跡家士の立場から有栖川宮・長州藩(久坂玄瑞や桂小五郎、品川弥次郎)に接近、諸藩の用達商人として勤王志士全般とつながり(宮部鼎蔵、大高又次郎)宿泊・交流アジトに場所提供と・・・ラスボス感がしてきた 一会桑権力確立時期について(メモ) 中村武生、1864.7.18(本書) 宮地正人、1864.6.5(池田屋事件) 原口清、1864.4(会津公の京都守護職受諾) 家近良樹、1864.7.19(禁門の変後) 髙橋秀直、1865.9(根拠不明) まとめ(私見も混ぜる) 外様も国政に関与できると諸藩が盛り上がる 中堅・下級公家も彼等と関わり意識が上がる (余得も得られた)が、やりすぎて七卿追放 長州藩もアセりロビー活動、古高大活躍する 良くも悪くも一橋慶喜登場し盛大にかき回す 強敵:松平容保・中川宮朝彦親王→放火計画 探索の中で不逞浪士・池田屋の浪士一斉検挙 新撰組は天皇動座・洛中放火計画を信じ本気 桝屋逮捕で押収の往復書簡「機会を失わず」 先手必勝と20か所を一会桑手分けで一斉検挙 (藩の動きはノロくて遅刻したが) 池田屋は浪士達の桝屋=古高俊太郎奪還集会
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某刀剣育成ゲームでやっと池田屋のステージに入ったものの、そう言えば池田屋事件のことさほど知らないわ、と思い、読んでみた。読む前はまさかこんなに分厚い本だと思ってなかったので、手にとって少し後悔した…。 概要だけを知りたいならば、最終章だけ読めば十分かと。 途中でとても丁寧に史料を...
某刀剣育成ゲームでやっと池田屋のステージに入ったものの、そう言えば池田屋事件のことさほど知らないわ、と思い、読んでみた。読む前はまさかこんなに分厚い本だと思ってなかったので、手にとって少し後悔した…。 概要だけを知りたいならば、最終章だけ読めば十分かと。 途中でとても丁寧に史料を引用しての説明が為されていて、これだけボリューミーになっているのはたぶんそのせい。今まで知られていた池田屋事件の概要とは、違う部分が結構あるんだよ、というのが主に長州側の視点からまとめられていた。 日本史研究、時代が近い方が記録とかたくさん残ってて研究しやすそう、と思っていたけれども、これを読む限りではそんなことはなさそうだ。むしろ、どれが信頼できる史料かを吟味する能力がより必要になって、難易度が上がっているような感じすらする。 あとがきを読んで、そうか、これは元々メールマガジン連載だったのか…と思ったが、しかしこの分量を50回足らずで連載してたということは、メールマガジン、さぞや大部なものだったんだろうなぁ…。
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