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楽園 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/11/22 |
JAN | 9784122055612 |
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楽園
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商品レビュー
2.9
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前、燐鉱石の国・ナウルで突然通信が途絶えて「すわ、革命か!?」と騒がれた事があったけど、本作はあの事件をモチーフに書いたのかと思ったら、それよりもずっと前の作品でビックリした。 預言者か。 あと、島の原住民の訛りに上州弁を使ったのは上手いと思った。 樋口さんおなじみの切な系青春ストーリーでも枯れかけのおっさんが頑張っちゃう話でもないけど(いや、スタッド氏は枯れかけのおっさんか)、これはこれで十分面白かった。 ナウルやらパラオやらミクロネシア連邦やらの歴史をかじってから読むのと読まないのとでは、感じる面白さに差があるような気もする。
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南太平洋にある架空の島国でおこる国家を揺るがす事件の顛末。 樋口有介っぽさは全くない。小粋なセリフの応酬もなければ、小生意気な美少女や色気たっぷりの美女も登場しない。作者本人曰くマイベスト、ファンサイトの人気投票では堂々の最下位という正真正銘の問題作です。 でも、この作品の内容を...
南太平洋にある架空の島国でおこる国家を揺るがす事件の顛末。 樋口有介っぽさは全くない。小粋なセリフの応酬もなければ、小生意気な美少女や色気たっぷりの美女も登場しない。作者本人曰くマイベスト、ファンサイトの人気投票では堂々の最下位という正真正銘の問題作です。 でも、この作品の内容を20年前に発表したという事実には驚きます。あれから人類は進歩したのか、停滞したままなのか。ちょっと考えさせられる意味でも問題作です。
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何だろう、これは(^_^;) 6割読むまで、何も起こらない(^_^;) 架空の南の島の暮らしが描かれるのみ。 島では外国人であるアメリカ人と、 その運転手として働く現地人と、 それぞれの目線で交互に語られる島の日常が、 少しずつ違和感を増していく。 が、誰もそれを具体的には描...
何だろう、これは(^_^;) 6割読むまで、何も起こらない(^_^;) 架空の南の島の暮らしが描かれるのみ。 島では外国人であるアメリカ人と、 その運転手として働く現地人と、 それぞれの目線で交互に語られる島の日常が、 少しずつ違和感を増していく。 が、誰もそれを具体的には描けない。 登場人物それぞれが得る情報を、俯瞰している 読者にはストーリーが見えて来るが、 断片的な情報しか持たない登場人物は、 何も手を打てないまま流される人が多い。 最後の最後で意外な展開になるが、 いやこれは深い教訓を含むのか、 はたまた冗談なのか…悩むところだ(^_^;) この作品、作者は自己ベストに選ぶが、 世間の評判は最低だとか…(^_^;) 読んでみると何となく分かる気も(^_^;) でも、資本主義も行き詰まり、 日本が「経済活動」の一環として 戦争を積極的に取り入れ始めた昨今、 この作品の持つ意味は小さくない(-_-) もちろん極論ではあるが、 今後の我が国の進むべき道を 示唆してくれているのかも。 こりは読まないと分かるまい(^_^;)
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