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みのたけの春 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/11/18 |
JAN | 9784087467628 |
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みのたけの春
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商品レビュー
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時代は幕末。激動の時代の始まり、何かと騒がしく、京都では物騒な出来事も頻発している。 場所は北但馬。養蚕が盛んな農村で、京都からもそう遠くはないから、京都で起きていることは、人々の耳に入ってくるし、そこに自ら関わっていこうとする人達もいる。 しかし、物語のメインになっているのは、...
時代は幕末。激動の時代の始まり、何かと騒がしく、京都では物騒な出来事も頻発している。 場所は北但馬。養蚕が盛んな農村で、京都からもそう遠くはないから、京都で起きていることは、人々の耳に入ってくるし、そこに自ら関わっていこうとする人達もいる。 しかし、物語のメインになっているのは、主人公である、農村の郷士・清吉の、幕末の争乱からは、一歩身を引いて、自分のみのたけにあった生活を営んでいこうとする姿だ。 時代が変わろうとしている時に、描く理想があって、そこに身を投じていく人達は、確かにすごいのかもしれない。 けれども、清吉のような考え方や生き方も良いのではないか、と感じられる、潔さがあった。 昔も今も、ついつい「男ならば大きなことをやりとげろ」的な考え方は根強いが、自分と言うものを知り、家族を大切に、こつこつと誠実に生きていく生き方も、個人的には、素敵だと感じた。 そんな生き方の清吉だからこそ、民三郎との最後のシーンは、胸が締め付けられた。 大した感想も残せないので(苦笑)、特に印象に残った言葉を書き記しておきたい。 『この風景のなかに、自分のすべてがあるといまでは思っている。すぎてみれば、人の一生など、それほど重荷なわけがない。変わりばえのしない日々のなかに、なにもかもがふくまれる。大志ばかりがなんで男子の本懐なものか』
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2011/11/18 Amazonより届く。 2023/5/11〜5/16 2年ぶりのシミタツ作品。 幕末の但馬地方の郷士、清吉の生き様を描く幕末青春時代小説。志水さんが、晩年注力している時代ものプラス青春もので、独特の世界観はさすがである。先日読み終わった本の雑誌の感想にも書いたが、北上氏の書評でハマった志水作品と北上氏の追悼号を同時進行で読むことになろうとは。おまけに、北上次郎氏の解説付き。ずっと以前に立てた読者計画なので、これも何かの縁なのか。
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