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逃げる公家、媚びる公家 戦国時代の貧しい貴族たち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2011/11/14 |
JAN | 9784760140725 |
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逃げる公家、媚びる公家
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近衛文麿こそ逃げる公家代表だと思う 本書ではテンプレ的に台頭する軍部に抵抗できず、大政翼賛会結成・日独伊三国同盟締結を勧めたが道半ば・・・のような書きぶりにはいささかガッカリした 台頭する軍部とは海軍・陸軍が予算分捕りの浅ましい官僚であり、戦争体制への抑止に必要であった議会制民主主義を、新体制運動で壊したのは近衛文麿であり、戦争へ国民を引きずり落とした罪は大いに活字に残してほしかった だが本書は随所に刺激ある内容があるのでご安心を 荘園からの年貢が滞ると貴族は下向して荘園経営(メンテナンス)にいそしむ(著者の研究上播磨事例がふんだんにみられる) 一条兼良・三条西実隆・冷泉為広・清原宣賢・橋本公夏・柳原資綱・柳原量光・冷泉為純・寿桂尼(今川氏親妻)・三条の方(武田信玄妻)一の台(豊臣秀次妻) 朝廷との関わりを記述の第5章も興味深い 「羽柴」「豊臣」創姓の意味も分かりやすかった 地方に逃げる公家たち(参内も怠る)が多い中で朝廷の威信を如何にたもったか、日常の駆け引きでわずかな権益を守ろうとしたか 応仁の乱は鎌倉時代~南北朝時代で気づきあげた社会秩序を灰塵にしたであろうが、どっこい貴族もしたたかで、文化という強み、室町時代特有の権威や見栄矜持の環境を上手く利用して実利を得たものも多いと感じた
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学校の授業で習うような日本史から、関連がないわけではないけれどもちょっと離れたところの、しかし事実としてそういうこともあったであろう歴史の話である。 平安時代に登場する藤原道長に代表される平安貴族の子孫たちが繰り広げる処世術。おそらく彼らが最も落ちぶれて不安定になった時期、ど...
学校の授業で習うような日本史から、関連がないわけではないけれどもちょっと離れたところの、しかし事実としてそういうこともあったであろう歴史の話である。 平安時代に登場する藤原道長に代表される平安貴族の子孫たちが繰り広げる処世術。おそらく彼らが最も落ちぶれて不安定になった時期、どのようにその時代をやり過ごしたのかという、なかなか興味深い読み物に仕上がっている。 特に荘園の既得権益をなんとか守ろうとするエネルギーは、このように落ちぶれた中にあって相当なものだったようである。それにしても、10世紀頃から成立してきた荘園が、15世紀から16世紀にかけても、その一部が依然として公家の権益に属していたというのは驚くべきことではないだろうか。武士たちに多くは浸食されていたとはいえ、とにかく最低限度は保っていたわけである。数百年もよく守ってきたものである。 さまざまな時代の流れの中の出来事にあって、朝廷がいかにして存在してきたのか、日本の社会制度や思想を考えるうえにおいて、現代にも通じる何かのヒントを得られるようにも思える。
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室町~戦国~安土桃山~江戸時代と、 幕末・明治時代以降の公家の生き方。 何はともあれ学問は身を助けております。 でも、交通手段が貧弱だった時代に、 意外と広範囲で移動しているのは驚きです。 武士たちとの攻防と交流は興味深いものでした。
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