減災の知恵 阪神から東日本へ

金芳外城雄【著】

• 販売会社／発売会社: 晃洋書房
• 発売年月日: 2011/11/11
• JAN: 9784771023116

商品レビュー

2012/09/24

　金芳さんは、阪神・淡路大震災のときの教育委員会の事務局長。

　自分も兵庫県庁にいてどこかでご一緒したかもしれない。神戸の人は仲間意識を感じる。

　それぞれが短編の備忘録のような本だが、実体験に基づくアイディアにとむ。

(1)神戸都市問題研究所の提言から、神戸職員震災バンクをモデルにした震災人材バンクシステム、被災地における地域復興公社。（ｐ２２２）

　おもしろいアイディア。早速神戸市に連絡して勉強してみよう。

(2)生活再建は、医（健康福祉）、職（就労所得）、住（住宅宅地）＋教育とインフラ。（ｐ１０６）

(3)神戸市は、震災後、全小学校区ごとに、市民、事業者、行政の協力で、「防災・福祉コミュニティ」を設立した。（ｐ９３）

　これも、通常の町内会を中心とした地域防災組織と実態としてどう違うのか、勉強してみる。

　最近、神戸都市問題研究所の雑誌都市政策が、国土交通省の図書館にないので、神戸市の活動に不勉強になっていた。反省。