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シベリア神話の旅
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 三弥井書店 |
発売年月日 | 2011/10/01 |
JAN | 9784838290826 |
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シベリア神話の旅
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
シベリア地方に居住する諸民族の神話・説話を集成した書。極東・チュコトカ半島のチュクチャから西シベリア・オビ川流域のマンシまで、20のシベリア民族に語り継がれてきた物語計116篇を紹介する。 本書は、シベリア地方の口承文芸として語られてきた諸々の伝承を集めた本である。遊牧・狩猟・漁撈など、地方によって様々な様態を見せるシベリア諸民族であるが、それは彼らが語り伝えてきた神話や伝説も同様である。彼らそれぞれの世界観・生活を反映するこれらの物語の最大の特徴は、それが「ほんとうにあったこと」――かつて実際にあった出来事についての話であると強く意識されている点にある。シベリア地方の口承物語とは、(本書収録の「お婆と孫息子」、「暖かい話」のように)現実に力を及ぼす呪力を帯びたものであり、また(本書収録の「語りの呪力」、「狩人小屋の怪」の如く)精霊や英雄たちを語り部たちの前に呼び寄せるものでもある。それ故、著者はシベリアの物語を(「聖なる物語」としての)「神話」と称し、また「(神話的観念が)口伝えで伝承されてきた物語のすべてに含まれているといっても過言ではない」と総括するのである。 そうした物語の中で自分が最も興味を引かれたのは、ユカギールの「異郷へ落ちた男」とサハ(ヤクート)の「悪霊のもとへ落ちる」の2篇である。どちらの物語も精霊たちの住まう異界へ迷い込んだ者の物語であるのだが、面白いのは人間である主人公の姿が異界の精霊たちは見えず、最終的に「現地の人(精霊)に憑りついて病をもたらすもの」としてシャマンによって祓われる(=元の世界へ送り返される)という筋書きである。悪霊が人に憑りつくことで病をもたらし、シャマンがそれを祓って治療するというのはシベリア地方に広くみられる信仰であるが、これらの物語はまさにその裏返し――異界の精霊にとっては現世の人間こそ「異界の悪霊」であるという反転した観念を示している。人と神々・精霊との距離が近いシベリア地方の宗教・信仰観念を現すこうした伝説については、深掘りしていくともっと興味深い事例も出てくるのではないかと感じさせられた。
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これは資料的な意味合いの強い本だと思う。 実際に住まう人々から聞いた伝承・伝説などを記録した文献を、少数民族単位でまとめて提示してくれる本 そのため神話が人間の息遣いと共に近く感じられる。
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シベリアに住む民族の紹介と、そこに伝わる神話・伝説。 現代でも暮しの中に語り継ぐ昔話が生きているという。 武骨で、生々しい話が多い。
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