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エッセイ集(2) 全集版 灰谷健次郎の本第20巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 1987/12/01 |
JAN | 9784652020708 |
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エッセイ集(2)
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彼が淡路島での自給自足を求めた時代のエッセイを集めたもの 120ページに面白い記述がある 貧しい人がなぜ楽天的なのか、 じゅうぶんに学校教育を受けていない人がなぜ倫理的なのか、 娯楽の乏しい社会の人がなぜ開放的に楽しむことを知っているのか、 差別にあえぐ人がなぜこの上な...
彼が淡路島での自給自足を求めた時代のエッセイを集めたもの 120ページに面白い記述がある 貧しい人がなぜ楽天的なのか、 じゅうぶんに学校教育を受けていない人がなぜ倫理的なのか、 娯楽の乏しい社会の人がなぜ開放的に楽しむことを知っているのか、 差別にあえぐ人がなぜこの上なく優しいのか、 命の優しさはきしめくほどのあらゆる命の集合体の中から生まれてくるものだ 物質文明はまるで絶縁体のようにその隙間に入り込んで 一つ一つの命を孤立させてしまう 私は思う 物質という重荷を所有するほどに捨てがたくなる むしろ増やすことで目減りするかもしれない不安をカバーせずにいられなくなる 恐怖を創造し、自分を物欲で脅迫的に追い詰めてしまう だから楽天的にも優しくも倫理的にも生活を楽しむこともできなくなる 楽しみたいのは山々でも時間に追われて怖くて そんな暇がなくなってしまうのだと思う 参加者が孤立してくれれば社会を我が物にしやすいので、 だます側の人にとって幸いである 情報交換もできないし共食いをしてくれるし だますには好都合だからあらゆる手立てを使って孤立を促すだろう それを見破って深入りしないようにすることさえできれば 虐げられる必要も戦う必要もなくなるはずだ 心許せる仲間で共に暮らせば物質に迷わされることなく 物質を生活に役立てて心豊かな生活ができるだろうと思う
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