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古代日本の気候と人びと
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古代日本の気候と人びと

吉野正敏【著】

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古代日本の気候と人びと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 学生社
発売年月日 2011/11/02
JAN 9784311203428

古代日本の気候と人びと

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2012/01/07

2012年は良い年になってほしいと思っていますが、円高ドル安ユーロ安は進む一方で、先行きは昨年以上に不透明な感があります。経済も不透明ですが、今年は昨年以上に日本海側で雪が多く、寒い日が多いと思います。数年前までは当たり前のように言われていた「暖冬」という言葉は聞いたことがありま...

2012年は良い年になってほしいと思っていますが、円高ドル安ユーロ安は進む一方で、先行きは昨年以上に不透明な感があります。経済も不透明ですが、今年は昨年以上に日本海側で雪が多く、寒い日が多いと思います。数年前までは当たり前のように言われていた「暖冬」という言葉は聞いたことがありません。 この本は、古代から今まで、気候(特に寒冷期)が歴史を変えてきたというコンセプトに基づき古代日本及びアジアの歴史を振り返っています。最近、平家が政権を維持できなかった理由として、永禄年間の小氷河期のような気候であったという本を読みました。 歴史を動かした原動力は気候にある、という考えは私としては納得できるもので、この研究も今後さらに進むと良いと思っています。 以下は気になったポイントです。 ・日本の農業革命は弥生時代に起きた、その特徴は、1)石器時代でなく鉄器時代に実現、2)食用の家畜の飼育は殆どない、3)都市成立には連結しない(p21) ・水田稲作技術の特徴は、1)連作可能、2)収量安定、3)平野の水系にたよる、4)集団作業を必要とする(p22) ・4世紀の遊牧騎馬民族の中国における南下は弱まった、これは温暖化が働いている(p35) ・大化の改新から約100年間(7世紀前半から奈良時代初頭)は寒冷であった、これは江戸時代の小氷河ほどではないが顕著な低温期(p44) ・9,10世紀は暖かった、11~14世紀は比較的低温で、12世紀はかなり低温(p49) ・温暖であった時代(8世紀)には中国北部での人口ピークは明らか、小氷河とよばれる19世紀には中国南部での人口増加が激しい(p71) ・紀元前11世紀には15日を単位とする24節気ができ、紀元前1世紀には5日を単位とする72候が完成(p76) ・669年以来中絶していた遣唐使は702年に再開、これ以降、倭国から「日本」となった(p84) ・アンコール王朝は開発の限界と灌漑の行き詰まりに直面していた、異常な乾燥や干ばつがそれに追い打ちをかけた(p109) ・崩壊は一度に来たのではなく、人々が徐々に小さい定住地に分散していった(p110) ・農業にとっての農繁期(要月)は3-9月、農閑期(閑期)は10-2月とした(p135) ・現在の地名では、秋田など「あき」のつく地名が四季の中で最も多い、欧州では冬・夏である(p141) ・体の大きい神(大国主命)と体が小さくて知恵のある神(少彦名 命)が協力して農耕をおこなったということは、開墾・開拓・収穫には力が必要、生産性を高め気候の際に対する対策を考えることも必要ということ(p178) ・伊勢は日が昇る国、出雲は日が沈む国、両方の国が同時に深刻な状況を生み出すことはあり得ない(p191) ・温暖期から寒冷期への変化(及びその逆)が、人間活動に影響する(p194) 2012年1月7日作成

Posted by ブクログ

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