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恋するオスが進化する メディアファクトリー新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2011/10/27 |
JAN | 9784840142762 |
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011年刊。◆本書にある性淘汰仮説、ハンディキャップ仮説は「脳とセックスと生物学」「生物進化とハンディキャップ理論」「精子戦争」等他書にもある。が、進展著しい当該分野は新知見が多い。◆①単婚集団と乱婚集団では同一種でも性戦略が大きく変化。②乱婚傾向が顕著な場合、雌雄の性的対立が深刻化、自然界も同様。③雌にとって性交が不利なのに、複数回の性交渉を許容する仮説として「ハラスメント回避仮説」「不妊雄回避仮説」「子の遺伝的多様性確保」。④不十分な研究だが、積極雄と消極雌とが一時的に上手くいく等。これらが本書に。 まぁ、表現について、やや擬人化が過ぎる気もするが、内容に興味を持たせるための意図的なもののようだし、面白いので、許容範囲かな。現代日本男子の草食化・絶食化は、行過ぎた乱婚化に対する男性側の防衛策か、あるいは男性の行過ぎた子育て関与か、なんて想像も(進化の時間軸は全く無視しているけどね)。
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動物行動学者が自らの実験や各種論文を元にして、オスとメスの生殖行為の秘密に迫る。 と書くと、なんだか小難しい内容に聞こえるかも知れませんが、全然そんなことないんです。 ・鋭いトゲがたくさん生えたペニスで、大事なメスの生殖器を傷つけてしまうヨツモンマメゾウリムシのオス ・生涯た...
動物行動学者が自らの実験や各種論文を元にして、オスとメスの生殖行為の秘密に迫る。 と書くと、なんだか小難しい内容に聞こえるかも知れませんが、全然そんなことないんです。 ・鋭いトゲがたくさん生えたペニスで、大事なメスの生殖器を傷つけてしまうヨツモンマメゾウリムシのオス ・生涯たった一度の交尾の後、空中で爆死してしまうミツバチのオス ・交尾の後、メスへのプレゼント(エサ)を取り上げて次のメスのために使い回してしまうガガンボモドキのオス 『なんでそうなことしちゃうの〜?』っていう行動が次々と紹介されていきます。 でも、これらの生物には感情ってものがありませんので、やはりそこには本能がそうさせる理由があるんですね。 それがまた興味深いというか、「男」の悲哀みたいなものにやけに共感してしまったり(笑)、生き残って子孫を残すための知恵ってすごいなぁと妙に感心してしまうわけです。 人間として生きてくのも、まあそれなりに大変ですけどね。 でも、昆虫にとっては生き残って子孫を残すことが人生(虫生?)の全てだとすると、生殖行為にかける熱き想いみたいなものが、我々とはもう全然違うわけです。 虫たちの生き様を知って励まされる、ってのも何か変な話ですが、読んでいてふっと肩の力が抜ける、そんな癒し系の作品でした。
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