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ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/10/29 |
JAN | 9784101354415 |
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ボクには世界がこう見えていた
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商品レビュー
3.6
76件のお客様レビュー
3度の発狂を経験した元アニメーターの体験談
本書は、辛くて途中で投げ出しました。ですので、中途半端な感想になってしまうのをご勘弁ください。本来、読破しない人間はレビューすべきではないのですが。 知人にメンタルの病を抱える人がいて、過去に発狂らしき経験をしたと述べていたので、本書を手に取りました。本書は元々『東郷室長賞』の...
本書は、辛くて途中で投げ出しました。ですので、中途半端な感想になってしまうのをご勘弁ください。本来、読破しない人間はレビューすべきではないのですが。 知人にメンタルの病を抱える人がいて、過去に発狂らしき経験をしたと述べていたので、本書を手に取りました。本書は元々『東郷室長賞』の名で自費出版されたものを、著者の知人が世に広く訴えかけるべく、大手出版社に依頼し、文庫化された経緯がある。 ページを繰る事に、リアル知人が経験したのに(恐らく)近い体験談がぎっしり詰まっていて、胸が痛くなった。また、アニメは昔ほど観なくなったため、縷々著名なアニメが登場しても特別な感慨はありませんでした。 キーワードの「奇想」「奇行(奇言・奇癖)」「発狂」、または「(形而上的)彷徨」に至る著者の経験が述べられる。 現在、統合失調症患者は1%ほど(ほぼ100人に1人)と統計され、我々に身近な病気です。皮肉にも精神科医の息子が精神病を罹患するケースが実際にあり得る現実がある。 だから、身近な存在を加味しても偏見や蔑視は持たないつもりでいるが、本書はあまりに過酷で耐え難い本でした。丁度、ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』で、物語の後半に主人公が急傾斜していく過程を、ずっと深刻に克明に描いたドキュメント作品といっていいと思います。自我が喪われていく迫力の過程は前掲書の比ではない。 精神科医で多数の著書がある岩波明さんによると、統合失調症患者が実体験を記した本は日本では稀だということです。 その意味で一読の価値はあるのかもしれないし、身近な存在を理解する資にする意味で読まれるのもいいかと思います。 ただ、相当な根気がないと読破は難しいと感じました。本を投げたのはほんと久しぶりです。
聖熟女☆ミ
不思議なほど明晰な文章が展開されていて、しかもかなり哲学的であり、ちょっとびっくり。パッと見ただけでは論理の破綻や飛躍は些細で、事実と妄想の境界 (現実社会で生きるための認識の淵?) が本当に些細なものなのかもしれないと感じた。
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統合失調症患者自身が、自身の症状、思考、生活を振り返った。 妄想知覚、妄想着想、連合弛緩、被害妄想、誇大妄想、といった統合失調症の症状、さらに観念奔逸などの躁鬱病の症状が当事者自身の目線でありありと描かれている。 こういった症状は本人からすれば、さも当たり前に起こることであり、防...
統合失調症患者自身が、自身の症状、思考、生活を振り返った。 妄想知覚、妄想着想、連合弛緩、被害妄想、誇大妄想、といった統合失調症の症状、さらに観念奔逸などの躁鬱病の症状が当事者自身の目線でありありと描かれている。 こういった症状は本人からすれば、さも当たり前に起こることであり、防ぎようがないことがよくわかる。 「裁判時の心神喪失者の行為は罰しない」という刑法39条に対する、統合失調症患者自身の拒否が見られた。精神障害者は法律に基づいた社会生活を営む権利はないという差別に他ならない。
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