オードリー物語 100枚の写真に秘められた伝説

エレンフォンタナ, ショーンヘプバーン・ファーラー【編著】, 松井貴子【訳】

• 販売会社／発売会社: 二見書房
• 発売年月日: 2011/10/27
• JAN: 9784576111452

商品レビュー

2024/02/16

【本著内容・読みどころ】

本著を端的に述べるならば、
もうただただ麗しい、雅やかな写真集です。

彼女を近くでよく知る実の息子や映画制作関係者や彼女のありのままな美しさを際立たせるデザイナーの労力が結集されて生み出された、本作品。

当時、痩せていてウエストが細いスレンダーな体型がある種共感され得なかった時代に、現代の女性の美の価値観を形造るファッションアイコン「オードリーStyle」を生み出したとも言えるデザイナー・ジバンシィのファッションも写真で余すところなく、楽しめました。

写真だけでなく、その時のカメラマンとの撮影エピソードとともに、彼女の飾らない魅力を存分に味わえるのではないかと思います。

【感想】
"カメラのシャッターを切らずにはいられない…"
この撮影者の一言が、彼女の美しさのすべてを物語るのでしょう。

長らく幼い頃から、バレリーナ志望であった、オードリーは、実は体型のコンプレックスに悩み、自分に自信を持てなかったそうだ。
誰しも、少なからず、人には言いづらい弱みや恥ずかしい短所がある。
けれど、あるひとにはそれが雲のように手の届かない憧れにうつることもある。
得手して、長所と短所は表裏一体。
いかに、それも含めた自分自身を知り、輝かせる環境やStyleを持てるか。
たったひとつでもいい。

これは素敵なところだ、と思える部分を、自らに見つけたら、極めて磨き上げる。
その積み重ねの先に、きっと真の美しさが溢れでるのでしょう。
それが、彼女にとっては存在感を放つ写真だったわけですが…

自分にとっての美しい写真は何だろう？
改めて、この写真集を読んで
わたしなりの魅せ方について研究したくなりました。
皆さんのお気に入りのカットはどんな一枚ですか？*♡

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心に残った本著にあるフレーズ:
p.5
オードリーの息子、長男ショーン・ヘプバーン・ファーラーのコメントより。
『真の美とは？
技術的な完成度ではなく、写真から滲み出る心情のなかに存在する』
＂スターが揃ったハリウッド大作よりも片隅の小さなミニシアターで上映される作品に心を揺さぶられることがある。
ある人には、駄作でも別のひとには傑作ということもある＂

p.51
secil・betonセシルビートン　1964年より。
『大胆であれ、他人と同じことをするな、非実用的であれ
あらゆる力を尽くせ』

ー事勿れ主義や慣習の奴隷たち、普通であることに甘んじる者に抗う
完全なる目的と想像的visionのために』

決して忘れてはならない、けれど日々の忙しさに見過ごしてしまいがちなメッセージに思う。
毎日変わり映えのない繰り返しの朝を迎えているように見えても、世界の景色は常に動いてとどまることを知らない。自分なりの信念を大切に、社会の規範のなかで、他者の素敵なところを参考にして取り入れながら、
ハルジオンのように、役に立たないことを楽しみながら優しさを包めるような
包容力としなやかな芯を持てるひとであろう。

目に映るすべてのことは、きっとメッセージ。
平和と愛の繋がりという目的に向かって、
ロマンチックなビジョンを行動に落とし込もう。
勇気が湧きました。素敵なコメントに感謝。

なんて勇気をもらえる素敵なコメントであろうか。
99人にとって駄作でも、届けたい、たった一人にとって世界が広がる傑作になり得る作品、紡ぐ言葉力磨いていきたくなりました。
うん、素敵だ。

わたしにとって揺さぶられた
映画は後にも先にも二つ。忘れたくない！

「ケアニン〜あなたでよかった〜」と「人生フルーツ」
パンフレットのお知らせをくれたカフェのママさんには今も感謝しかない。素敵な作品でした。

（商品情報：https://www.amazon.co.jp/dp/4576111450?th=1&psc=1&linkCode=ll1&tag=honnoakari-22&linkId=c707276a8aff910283da551212520a2f&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl）

2012/10/10

自宅でくつろぐオードリー、撮影所での緊張感あふれるオードリー、お茶目なオードリー、ポーズをとるオードリー、
ご主人とふたりの息子さんが苦心して選んだ、オードリーが100枚。その都度その都度のベストショットです。
美しい、気高い、神々しい・・・どの言葉を持ってしても表現しつくせません。
サブリナパンツやヘッドスカーフなど、ファッションリーダーとして、時代の先端を行っていた懐かしい写真も、少しも古い感じがしません。
ユニセフ親善大使として過ごした晩年の穏やかな顔もすてきです。
こんなふうに私も年を重ねて行けたらいいなぁ。