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都市・まちづくり学入門
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 学芸出版社 |
発売年月日 | 2011/10/26 |
JAN | 9784761525200 |
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既存の都市計画は基本的に人口増加下における都市の成長を管理する「大きく作る都市計画」を、自然な小さな変化を自律的に積み重ねる「自ずと成る都市・まちづくり」へ転換することが必要ではないかという認識の下に書かれた本です。 Ⅰ部では、「都市の空間構成を読み解く」と題し、既存の都市計画...
既存の都市計画は基本的に人口増加下における都市の成長を管理する「大きく作る都市計画」を、自然な小さな変化を自律的に積み重ねる「自ずと成る都市・まちづくり」へ転換することが必要ではないかという認識の下に書かれた本です。 Ⅰ部では、「都市の空間構成を読み解く」と題し、既存の都市計画においてあまりうまく整理ができていない、農と都市との関係、都市空間の秩序、生活行為と都市空間の認識枠組みをまず示します。 その上でⅡ部では、「協働・共生のまちづくり」として、ネットワーク社会化を踏まえた都市・まちづくりの方向性やコミュニティマネジメント、協働人材(専門家・市民)、自然の摂理を活かす方法、都市と自然の共生方法、ユニバーサルデザインのまちづくり等が整理されています。 基本的には今までの都市計画議論ではあまり関係が整理されてこなかった分野を都市の見方や協働マネジメントの方法等として整理されており、意欲的な一冊と言えます。 とはいえ、対抗概念である都市計画の基礎的な部分については、ほとんど言及がありません。普通の都市計画の教科書を読み、基礎を作った上で視野を広げる上で読むべき本として位置づけられます。 このような都市計画と他分野を結びつけるという観点では、『都市計画の理論』http://booklog.jp/users/u-lev2/archives/1/4761531355 も同様の視点を持っています。あわせて読むことをオススメします。
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学芸出版社の新刊。 日本都市計画学会の関西支部が編集した、新しい、都市計画の教科書だと思う。 これまでの思想的な流れ、農との関係、協働、合意形成、コニュニティ、マネジメントなど、新しい都市計画の動きを網羅して、端的な論文集となっている。 ただし、これを理解する...
学芸出版社の新刊。 日本都市計画学会の関西支部が編集した、新しい、都市計画の教科書だと思う。 これまでの思想的な流れ、農との関係、協働、合意形成、コニュニティ、マネジメントなど、新しい都市計画の動きを網羅して、端的な論文集となっている。 ただし、これを理解する前提としては、やはり、これまでの都市計画、法律、予算、土木、交通、建築、造園などの知識があって、その限界がなんなのか、なぜ、このような新しい分野、境界分野に関心が向いているのかが理解できると思う。 その意味で、これは、都市計画を仕事にする人の復習書、参考文献紹介書だと思う。これはほめているつもり。 やはり初学生はオーソドックスに併行して都市計画の教科書を読む必要あり。 自分でなるほどと思った点。 ①ハバーマス「正統性の源泉は、個人のあらかじめの決定されている意思ではなく、その意思が形成される過程それ自体、いいかえれば協議である。」(p88) 協議プロセス、合意形成プロセスの議論はもっと突きつめて勉強したい。 ②都市プランナーに求められる姿勢として、「地域でとらえる」「公益を考える」「総合化する」「未来を組み立てる」「実現化を仕組む」の5つ。(p136) ③合掌造りで有名な白川村のかなりの建物は周辺のダム建設で移築されてきたもの。(p175) 復興まちづくりを考える上で、事業期間中の仮設的につくった建物を移築して本建築にするという時間軸で無駄にしない発想が大事だと思う。日本の伝統建築はそれに応えられるというのはちょっとした驚き。 今の大工さんが作る木造住宅はそんなに簡単に移築できるのかな。 防災集団移転とか面的整備をする間にも生活はしなければいけないので、ある程度立派な住宅を建設して、それを事業がおわった後に移築して本格的住宅に改築するといった技法を是非、建築技術者の方々、被災地に提案してください。
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