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カフカ/夜の時間 メモ・ランダム
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カフカ/夜の時間 メモ・ランダム

高橋悠治【著】

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カフカ/夜の時間 メモ・ランダム

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2011/10/24
JAN 9784622076414

カフカ/夜の時間

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商品レビュー

5

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2012/05/13

1989年に出版された本。この本自体の本質は何一つ変わっていない筈なのに、取り巻く環境と言うのは随分と変わったのだと再認識した。自分はその時代を知らないけれど、欲望が渦巻いていただけ当時やそれ以前の文学や音楽は豊かさがあって、人間味があったのだと思う。

Posted by ブクログ

2011/10/06

22年前の1989年に出たこの本が、このたび復刊されました。 1960年代・70年代の豊饒さは、雑誌や思想や社会運動・住民運動だけではなく、音楽にとってもそうでした。 自戒を込めて、ただの懐古趣味に陥るのではなく、現在から未来につながる重要な要素を含むものとして、再認識し再構...

22年前の1989年に出たこの本が、このたび復刊されました。 1960年代・70年代の豊饒さは、雑誌や思想や社会運動・住民運動だけではなく、音楽にとってもそうでした。 自戒を込めて、ただの懐古趣味に陥るのではなく、現在から未来につながる重要な要素を含むものとして、再認識し再構築するに値するものだという思いを強く持ちます。 そうじゃなくても、あの時代のギラギラした破壊と混迷と欲望の渦巻く混沌とした雰囲気が、きっと何か新しいものが生まれるぞという、光が差し込んできて、期待と不安に胸が震えるキラキラした至福の瞬間として、いまではけっして味わえないものだと思います。 私はピアノを、クラシックからロック、次にジャズへと推移する経歴を持つ者ですが、実際の演奏はしませんでしたが、友人とピアノの蓋を開けて、弦のあいだに消しゴムをはさんで、はずれた音で現代音楽ふうにするといったお遊びに興じるほどに、人並み以上の関心を抱いて接してきました。 あの時代の、ジャズ・ピアニストの山下洋輔は別格ですが、ヤニス・クセナキスやジョン・ケージやカールハインツ・シュトックハウゼンや、日本では武満徹・一柳慧・柴田南雄などの不協和音みなぎる数々の現代音楽の曲は、歴史的にみてもいままでのどの時代にもなかったほどの、音楽が思想的あるいは現代社会を表現しようと躍起になった時代かもしれません。 そういう意味では、一冊の小説を読んだあとの満足感や充実感が、一曲の音楽にも感じられたときかもしれません。 思わず前置きが長くなりましたが、高橋悠治の本は『たたかう音楽』とこの本『カフカ/夜の時間』を高校生のときに読んで、ひどく感激した覚えがあります。 しかもそれは、武満徹を読んだときとはまったく違って、純粋に音楽の芸術性とか審美性の問題ではなく、音楽と自分と他者との関係性や社会性という認識でした。まさか非大衆音楽の専門家から、そういう方面の議論を語られるとは思ってもみなかったからです。 他方で、民衆的歌曲の方面で追究していった人に林光がいますが、高橋悠治はそれをクラシックの楽曲で、アジアの民族解放運動に伴走するような『水牛通信』の活動と連携して、ひとえに民衆的な立場に立脚してその問題性を、音楽の使命・よりどころとして生きているのだ、というのが私のつたない理解です。

Posted by ブクログ

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