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ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実
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ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

ベン・マッキンタイアー(著者), 小林朋則(著者)

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ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2011/10/24
JAN 9784120042997

ナチを欺いた死体

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商品レビュー

4.3

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2019/02/19

第2次世界大戦中、連合国側が北アフリカを奪還した後、ヨーロッパ戦線を有利なものにするために手に入れたかったのは地中海の制海権だった。そこで、上陸地として目を付けたのは、イタリアのシチリア島。しかし、ドイツもシチリア島の重要度を十分に理解していたので、そこに攻め入るのは多大な犠牲を...

第2次世界大戦中、連合国側が北アフリカを奪還した後、ヨーロッパ戦線を有利なものにするために手に入れたかったのは地中海の制海権だった。そこで、上陸地として目を付けたのは、イタリアのシチリア島。しかし、ドイツもシチリア島の重要度を十分に理解していたので、そこに攻め入るのは多大な犠牲を伴う。 ドイツの注目をシチリア島から逸らすには? 薬物自殺を図った男の死体を、地中海で墜落した飛行機に乗っていた兵士の溺死体に仕立て上げ、その死体に連合国側がギリシアへの上陸作戦を準備中との機密文書を持たせる。スペインの漁村に流れ着いたその死体と機密文書は、ドイツの知るところとなり、シチリアへの注目度が下がる。 イギリス諜報部が考え出した「ミンスミート作戦」である。死体を不法に手に入れ、変装させ、この作戦は紆余曲折があったけれどイギリス側の思惑通り遂行され、イギリス・アメリカ両軍はシチリア島上陸作戦を成功させる。 この「ミンスミート作戦」を立案・実行したイギリス諜報部には、007シリーズの原作者イワン・フレミングも在籍していて、ここで活躍するスパイ・二重スパイ達は、まさにジェームス・ボンドさながら。 第2次世界大戦の大きな転換期はノルマンディー上陸作戦だと思っていたけれど、その前のこのシチリア上陸作戦がドイツ敗北の大きな転換期になっていたのだ。その作戦成功の大きな要因になっていた「ミンスミート作戦」。戦争における情報操作の重要性を実感した。 日本が負けるはずだよ。

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2018/11/12

「ミンスミート作戦」という二次大戦中にイギリスによって行われた欺瞞作戦について述べられたもの。作戦は、軍人に仕立てられた死体に極秘文書を携行させ海に流し、回収した敵国を騙すといったものであり、結果、大成功を収めた。情報機関の活動は成否を問わず明らかにされることは稀であるが、本書は...

「ミンスミート作戦」という二次大戦中にイギリスによって行われた欺瞞作戦について述べられたもの。作戦は、軍人に仕立てられた死体に極秘文書を携行させ海に流し、回収した敵国を騙すといったものであり、結果、大成功を収めた。情報機関の活動は成否を問わず明らかにされることは稀であるが、本書は、多数の資料掲載を含め詳細に調べ上げている。本書によってスパイ作戦の一端が垣間見られ、貴重である。関係者の緻密な活動と敵味方のプロたちの微妙な駆け引きが的確に表現されており、とても面白く読めた。歴史分析書としても秀逸な一冊である。 「(作戦は)ある意味、クロスワード・パズル作りとジグソー・パズル作りを足して2で割ったようなもので、あとはパズルを受け取った相手が、ヒントを手がかりにピースをすべてうまくはめ込むことができるかどうかを見守るのと似ていた」p61 「工作員のゆがんだ思考法を踏まえれば、完璧に見えるものは十中八九、偽物なのである」p109 「偽情報をはっきり書きすればドイツ側は欺瞞に気づくだろうし、だからと言って曖昧すぎれば、手がかりそのものが見逃される恐れがある」p127 「(本作戦は)大戦全体でおそらく最も成功した独立の欺瞞作戦」p390 『実在しなかった男』は、ベストセラーでありハリウッド映画でも大成功を収めた。

Posted by ブクログ

2018/10/11

連合国がヨーロッパを席巻した枢軸国に対抗するために、シチリア島上陸を計画しているが、それを欺瞞するためにある奇策を実行した。死体に軍服を着せて、偽の高官宛ての文書を持たして、ドイツにそれを本物だと信用させる作戦である。作戦実施責任者が戦後に書いた「実在しなかった男」では真実はうま...

連合国がヨーロッパを席巻した枢軸国に対抗するために、シチリア島上陸を計画しているが、それを欺瞞するためにある奇策を実行した。死体に軍服を着せて、偽の高官宛ての文書を持たして、ドイツにそれを本物だと信用させる作戦である。作戦実施責任者が戦後に書いた「実在しなかった男」では真実はうまく隠されていた。今回この著者はその真実を明らかにした。それはとても興味深いものだった。幻の部隊や戦車を作る欺瞞作戦もあれば、幻の将校やスパイを作る欺瞞作戦もあるのだと。

Posted by ブクログ

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