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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 世界文化社 |
発売年月日 | 2011/10/22 |
JAN | 9784418112333 |
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
源平合戦に登場する人物のプロフィールが詳細に紹介されており平家物語の副読本として最適な1冊だと思います。
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「“ナムアミダブツ”の謎」 昔話の中に出てくるおじいさんやおばあさんが、手を合わせて「ナムアミダブツ」「ナムミョーホーレンゲーキョー」の言葉を発する姿を見て、不思議に思ったことはありませんか。それはいわゆる「念仏」というもの。唱えると成仏できると言われるようになったのは鎌倉時代...
「“ナムアミダブツ”の謎」 昔話の中に出てくるおじいさんやおばあさんが、手を合わせて「ナムアミダブツ」「ナムミョーホーレンゲーキョー」の言葉を発する姿を見て、不思議に思ったことはありませんか。それはいわゆる「念仏」というもの。唱えると成仏できると言われるようになったのは鎌倉時代なのですが、いったいなぜなのでしょうか。 今回はその“事の起こり”を紐解いてみましょう。解説は作家・井沢元彦氏! * * * 鎌倉時代は「大衆化」の時代でもあった。 たとえば仏教はそれまでは貴族を救うものであった。阿弥陀如来(あみだにょらい)の主宰する極楽浄土へ行くには「念仏(ねんぶつ)」することが必要なのだが、この念仏とは平安時代までは巨大な寺を建立(こんりゅう)し、仏像や画像を入念に造り上げ、その前で極楽を「想像」することであった。これを観想念仏(かんそうねんぶつ)という。 だが、中流階級である武士だけでなく庶民も、こんなことをやる財政的、時間的余裕はない。 ならば地獄へ行くしかないのか? 「いや、そんな面倒な『観想念仏』などしなくていいですよ。口でナムアミダブツ(南無阿弥陀仏)と言えばよい」と言ってくれたのが浄土宗の開祖法然(かいそほうねん)だ。これを口称(こうしょう)念仏という。 余り知られていないが、『平家物語』にも口称念仏が登場する。奈良の大仏を焼いてしまった平重衡(たいらのしげひら:清盛5男)が捕えられ、奈良で処刑されることになった時、平安時代までの仏教では絶対に地獄に落ちるはずの重衡が、弥陀(みだ)の救いを確信して念仏し、首を斬られるというわけだ。 そして、法然の弟子親鸞(しんらん)は、それまで庶民の中でも仏の救済対象にならなかった、殺生を業(なりわい)とする漁師や猟師にも「念仏すれば救われる」と説いた。 一方、阿弥陀信仰でなく、法華経(ほけきょう:妙法蓮華経[みょうほうれんげきょう])こそ最高の仏教だと確信していた日蓮(にちれん)は、こうした口称念仏に強い刺激を受け、やはりエリートの信仰であった法華経信仰を、妙法蓮華経という経典(きょうてん)のタイトル(題目)を唱えればいい、と大衆化した。これが「ナムミョーホーレンゲキョー(南無妙法蓮華経)」であり、正しくは唱題(しょうだい:題目を唱える)という。 これは、ほんの一例であり、鎌倉文化は時代の担い手である武士や、その生活を支える庶民を対象とした、日本初めての大衆化された文化であった。 この時代を代表する歌人西行(さいぎょう)が「元武士」なのも決して偶然ではない。 ~『ビジュアル源平1000人』より * * * こうして身分や財産の有無にかかわらず仏に祈るようになったことが、「ナムアミダブツ」「ナムホーレンゲーキョー」の念仏や唱題が広まるきっかけになりました。鎌倉時代にそれが広がったことが、「むかしむかしあるところに……」で始まる民話の中にも反映されていったということですね。
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