復興建築の東京地図 関東大震災後、帝都はどう変貌したか 別冊太陽 太陽の地図帖10

テクノロジー・環境

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2011/10/27
• JAN: 9784582945386

商品レビュー

2012/02/03

関東大震災後の復興計画と建物について書かれた本。薄くて写真が多いので、パラパラめくるだけでも十分。現存する建物についての地図や解説があるので、いつか建物巡りをしたいものだ。とくに伊東忠太の建物は面白そう。

2012/01/04

　正月、実家でいいものを食べ過ぎて、頭痛と吐き気で一日静養。

　こういうときは、おだちゃんがいうとおり、薄い本。

　関東大震災のときに整備された、公園、橋、道路と復興建築。おもに復興建築。

　自分の言っていて大学の講堂や法文２号館が復興建築というのはあまり意識していなかった。

　あらためて感じた点。

(1)復興事業の中で、復興小学校を１１７校、全部鉄筋コンクリートに建て替えた事業（ｐ２１）はすごいと思う。

　今は、文部科学省に建築部局があって、事実上、国土交通省の仕事と別になっているが、そんな縦割りで小学校の復興が別々になっているのが惜しい気がする。

(2)同潤会アパートが新しい復興後の都市の住み方を提示したのもすごい。（ｐ１６）

　限界集落、衰退する地方都市という都市の課題を抱えている中で、新しい都市の建築のあり方を建築のプロの方々、先輩にならって提示できないものですか？

(3)復興建築がどんどん消滅することには頭が痛いが、民間所有の復興建築について、どうやって保存していったらいいのか悩む。

　小学校とか大学、病院などかなり復興建築物が残っているが、民間の建築物や民営化された郵政とか国鉄とかの建物はどんどんこわされてしまう。

　たぶん、民間にいわせれば、じゃあ、買い取ってくれ、維持ｊ管理費用をだしてくれとなる。これは税金だけでは対応できないので、やはり国民の保存に向けた大きな動きが必要だろう。

　せめて、壁面だけでも残して思うが、資生堂のように跡形もなくなってしまうのが悲しい。

　もう少し知恵をだしたい。

2011/11/03

届いたばかりの「太陽の地図帖 復興建築の東京地図：平凡社」のページをパラパラとめくる。大正大震災後に描かれ、今は幻となりつつある「帝都復興」の地図がここに甦る…とまで言い切るのは大袈裟か。復興建築の数々も日を追うごとに消えていく現代。この本を片手に街歩きというのも乙なものだろう。