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真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2011/10/17 |
JAN | 9784569800080 |
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真田三代
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商品レビュー
3.5
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はしがき 第1章 真田氏の興り 第2章 真田幸綱の本領回復 第3章 真田昌幸の飛躍 第4章 「犬伏の別れ」と上田合戦 第5章 真田信繁の悲劇 真田三代略年表 主要参考文献一覧 あとがき
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2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」時代考証に名を連ねる平山優の著作。 放映開始時に購入していたのですが、積ん読のまま、ようやく今読みました。 昨年(2017年)のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」で穴山信君が「あなやまのぶただ」と呼ばれていたのが気になりましたが、本書ではこの...
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」時代考証に名を連ねる平山優の著作。 放映開始時に購入していたのですが、積ん読のまま、ようやく今読みました。 昨年(2017年)のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」で穴山信君が「あなやまのぶただ」と呼ばれていたのが気になりましたが、本書ではこの読みの訂正の経緯が示されていて「歴史学の進歩は著しいのだな」と目から鱗が落ちた思いでした。 (1988年のNHK大河ドラマ「武田信玄」の続編であるところの新田次郎作新装版 武田勝頼(一)陽の巻 (講談社文庫)では「あなやまのぶきみ」とルビが振ってあったように記憶しています。) 1988年の「武田信玄」放映中に山本勘助の墓が見つかって、忍者ではなく、れっきとした足軽大将であることが判明し、風林火山―信玄の戦いと武田二十四将 (歴史群像シリーズ 6)で時代考証の上野晴朗が苦悩を披瀝しているのを読んで 「最近になっても、新しい発見とともに歴史は明らかになるのだな。」 と感慨深かった記憶がありますが、 さらに三十年経て、 本書でも「真田家」にまつわる新事実が沢山読めて満足でした。 と、言うわけで、本書で扱う真田三代は、 真田幸隆ではなく、真田幸綱。 真田昌幸はそのまま(笑)。 真田幸村は真田信繁として記述されます。 それだけでなく、領国支配の経緯が詳しく面白く感じました。 特に上野(群馬県)での武田、真田の領地、拠点の確保にまつわる努力、苦労が鮮明になったように思います。 大河ドラマ「真田丸」では、沼田城に居座って北条の大軍を相手に奮闘する真田幸綱の弟(矢沢頼綱)が後に豊臣秀吉の惣無事令を無視して沼田城を増強したり、おもしろく描写されていましたが、本書ではそのようなコミカル(ユーモア)は抑えて、時代の流れと成り行きがわかりやすく示されていて良かったと思います。 武田家滅亡後、北条、徳川、上杉と頼る大名を次々と変えて「表裏卑怯のもの」と嫌われていたと思っていたのですが、 頼る先を変更するのも経緯が分かり納得できましたし「表裏卑怯」と言うのも必ずしも「危険人物なので注意しろ」と言う意味に留まらず、賛辞でもあることがわかり嬉しかったです。 武田/真田贔屓である僕にとっては必読の本でした。面白かったです。
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著者は大河ドラマ「真田丸」で時代考証を務める平山氏。真田幸綱・昌幸・信繁の三代記である。 幸綱が甲斐の武田晴信に臣従し、めきめきと頭角を現し、重臣の一人に数えられるほどまでのし上がる。次代の昌幸は子供のころから信玄の近習として目をかけられ、信玄の戦略を目の前で学び、信玄死後、長...
著者は大河ドラマ「真田丸」で時代考証を務める平山氏。真田幸綱・昌幸・信繁の三代記である。 幸綱が甲斐の武田晴信に臣従し、めきめきと頭角を現し、重臣の一人に数えられるほどまでのし上がる。次代の昌幸は子供のころから信玄の近習として目をかけられ、信玄の戦略を目の前で学び、信玄死後、長篠の戦いで長兄信綱・次兄昌輝が戦死し、昌幸は真田家当主となると、父以上の手腕を発揮して武田家存続のため、かなりの活躍を見せた。 「天正壬午の乱」においては、昌幸は上杉・徳川・北条・羽柴の列強と諸豪族らを手玉にとって織田家滅亡→上杉→北条→徳川→上杉→羽柴とコロコロと付く相手を変えつつ、武田家の一部将から独立した戦国大名にのし上がった。何故かれが「表裏比興の者」であるのかがよくわかる。 上野沼田を東国の火薬庫と評したところには笑った。
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