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殺す 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2011/10/12 |
JAN | 9784344417519 |
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殺す
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商品レビュー
2.7
28件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれて読破 総合的に面白かった 登場人物が全員どこか異常者チックでハラハラする 謎解きというよりなるほどなというミステリーで、大人向けだがすらっと読めた ただし一人の犯罪者相手に複数の警官が次々やられたり逃げられるのが、なんとも非現実的に思えてしまいちょっと冷める 巻末の論評が的を得ていて、もやっと思っていたことが言語化されておりすごいと感じた
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強烈なタイトルだし、内容もそれに見合うようなグロテスクさなんだけど、読後感はちょっと中途半端。真相は結構意外なものだったし、なるほどって感じだったんだけど、ここに狂った警官を絡ませた意味は?どこかで繋がるのかと思いきや、結局それぞれが別の事件で、たまたま同時進行だっただけ。そりゃ...
強烈なタイトルだし、内容もそれに見合うようなグロテスクさなんだけど、読後感はちょっと中途半端。真相は結構意外なものだったし、なるほどって感じだったんだけど、ここに狂った警官を絡ませた意味は?どこかで繋がるのかと思いきや、結局それぞれが別の事件で、たまたま同時進行だっただけ。そりゃないよ。これまで読んだ著者の作品の中では、個人的には一番下かな。
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※感情優先の中身無しレビューになるので隠させていただいております。 タイトルに惹かれ手に取った本作品。 そしてページを開きタイトルを経由しいざーーーの冒頭の一文。 「もしかしたら(殺された方が)幸せなのかな、この方が。」女子高生の死体を見、現場にいる刑事である光門のセリフである。彼の、他人を否定する姿勢と己への承認欲求の強さは、パラパラと数ページ捲れば容易に感じる事が出来る。そしてそんな彼の行動は常人では理解出来ない方向へと進んで行く。物凄いスピードで。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 私はこの作品、とても好きです。 同調ではなく教科書として。 ー女子高生連続絞殺連続殺人ー 担任の教師や被害者達の交友関係 関係者 と、捜査の中話を聞けば聞くほど各々の「人として産まれ持った純粋な残酷さ」が明るみになる。普段は隠れて見えないはずの残酷が。 そして、警官や教師だけではなく女子高生達の残酷さにも触れている。これらは全てーこれは完全なる偏見であると認識しながらも私の中では核心となっているー「幼児性エゴイズ厶」の存在。 刑事光門に特に強く現れるこの資質。 例えで、この幼児性エゴイズムがウイルスだとしたら、登場人物たちはみな感染者。 『自分は正しい それを否定する人間はバカだ 何故分からないのだろう あぁそうか自分より頭が悪いからだ なんでだよ 真面目になれよ 誰も自分に従順に振舞ってくれない そんな不真面目な人間は不幸になるべきだ 卑怯者。 僕は底辺じゃないのに社会がそうさせる バカだからだ。ママは認めてくれたのに世の女は僕を認めない バカだからだ。僕が導いてやってる私が提供してやってる』そんな思考回路。....書き方に語弊が産まれそうですが、性別問わずだ。 この作品はいつ書かれたのだろう。 あぁ、平成23年 2011年。10年だ。 10年前の私が何を感じ生きていたのか覚えていない。が、時は流れ、平成は終わり令和となってから早3年。私は、個性的と評されるべき異常蔓延るこの作品を、正しく今、現代の姿に投影してしまった。幼児性エゴイズムと言うウイルスが蔓延り「異常」が「通常」へと変化した時代。 さて、ミステリとしての着地点はNGですがもはや犯人とか動機とかどうでも良い。 この10年で「殺す」の世界観のベースがこの現代にて出来上がっている。異常が通常に変貌を遂げ、異常と口にすれば大火災が起こるファンタジーな世界。 対人に対しての愛情表現や言葉を使うのが恐ろしくなってしまった現代。「思い遣り」 「優しさ」 これらは自分を承認してもらいたい時に使う道具と化したのか。いつから綺麗な言葉は「綺麗事」というくすんだ表現に変換されるようになったのか。 これを悲しむ事も 「ダサい」 のか。 ーーーーー 否定をするのは嫌いです。 しかし、この作品を読んで生まれた私の感情も否定できない。なんだかとても辛い読了感だ。 いつかこのフィクション作品に正式に「ノン」が追加される日が来ないよう、心から願う。 ※完全偏見と化したこのレビューに不快な思いをされた方、申し訳ございません。
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