「修養」のすすめ 人間力を高める

渡部昇一(著者)

• 販売会社／発売会社: 致知出版社
• 発売年月日: 2011/10/05
• JAN: 9784884749439

商品レビュー

2023/02/09

約6年振りに再読。

人間は生涯、心を磨いて進化向上していくべき存在である。そのためには、修養は欠かせないことであるが、修養＝「身を修め、心を豊かにすること」の大切さを、新渡戸稲造や、野間清治らの生涯や努力、成功例を通して、紹介してくれている。

また、スマイルズの「自助論」で自らの人生が開けたという著者の体験談や、セルフヘルプ＝「天は自ら助くる者を助く」という考え方が、人や社会を良くしていくのだということを、ソ連崩壊の例を挙げ説いている。

過去の偉人に学び、自らも修養を怠らなかった渡部昇一先生だからこそ書けた名著である。いや、この本は、「渡部昇一講演録 修養1」(CD10枚組)を元に文章化したものなので、書いたではなく、言い得たと言った方が正確だろう。

私は講演CDの方を先に聞き(それも一度ではなく何度も聞いた)、講演CDの方が情報量が多く、細かい部分まで理解できる。そして、何より話が面白いので、本書を気に入った方であれば、講演CDの方も聞くことをお勧めしたい。

2021/03/28

いかに貧乏しても、心のうちには満足し、
いかに逆境に陥ってもそのうちに幸福を感じ、
感謝の念を持って世を渡ろうとする。

読書は最高の平等論者と言える。

授業料免除のためにオール100点を目指す
▶︎だと比べず、自分の目標を見すえてひたむきに努力を積み重ねること。自分の目標は何かを見据えた行動をすると、他者に振り回されなくなる。覚悟を決めること。

2019/04/27

人間力を高める修養のすすめ。
新渡戸稲造、スマイルズ、カレル、野間清治を取り上げ、人間の在り方、考え方など、修養について解説していきます。
著者の修養も、最後に述べられます。
以下の新渡戸稲造の言葉は、感銘を受けました。

修養した、しないというのは、何か起こった時にしかわからない。修養では、あっ、ここだなということろが重要なのだ。 ー 31ページ