1,800円以上の注文で送料無料

日本語を書く部屋 岩波現代文庫 文芸191
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

日本語を書く部屋 岩波現代文庫 文芸191

リービ英雄【著】

追加する に追加する

日本語を書く部屋 岩波現代文庫 文芸191

定価 ¥946

330 定価より616円(65%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2011/10/17
JAN 9784006021917

日本語を書く部屋

¥330

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/09/13

実に達意の日本語を書く方だ。そして、彼が眼差しを向ける日本語や日本人についてもいま一度ぼくは謙虚に受け取る必要があると思った。こうした「外人」(特にアメリカ人)のエッセイとはときおり、グローバルスタンダードが保証する絶対的な正解として読まれかねない危うさをはらんでいる(あるいはそ...

実に達意の日本語を書く方だ。そして、彼が眼差しを向ける日本語や日本人についてもいま一度ぼくは謙虚に受け取る必要があると思った。こうした「外人」(特にアメリカ人)のエッセイとはときおり、グローバルスタンダードが保証する絶対的な正解として読まれかねない危うさをはらんでいる(あるいはその裏返しとして「絶対的な愚論」とも切り捨てられかねない)。だが、リービ英雄自身がナマの『古事記』『万葉集』に触れたようにぼくもまたリービの文に触れて、そこから虚心に読み取る作業を重ねていくべきだと思う。ぼくを縛る偏見を解毒するため

Posted by ブクログ

2013/03/31

筆者のリービ英雄氏は英語を母語としながら日本語で小説を書いている(あるいは彼自身の表現を借りれば、日本語の表現者であろうとしている)。 解説を書いている多和田葉子氏は日本語を母語としながらドイツ語での執筆活動を続けている。 両者の関係を見れば、本書で何がテーマとなっているかも明ら...

筆者のリービ英雄氏は英語を母語としながら日本語で小説を書いている(あるいは彼自身の表現を借りれば、日本語の表現者であろうとしている)。 解説を書いている多和田葉子氏は日本語を母語としながらドイツ語での執筆活動を続けている。 両者の関係を見れば、本書で何がテーマとなっているかも明らかだろう(ちなみに同じ岩波現代文庫にある多和田氏の『エクソフォニー』の解説はリービ氏が担当されている)。 言語相対論という考え方がある。 日本語を母語とした者は、日本語的な発想しかできなくなるようなことを指すらしい。 たとえば日本語では「雪」の分類を表す表現は、「ぼたん雪、粉雪、吹雪、霰(あられ)、霙(みぞれ)…」などせいぜい十数種、多くても数十種があればいいほうだろう。 ところがイヌイットのある言語では「雪」を表す表現が百種を超えるらしい。 そうなると、同じ「雪」景色を見ても日本人とイヌイットでは見えてくる世界が違うだろう。 そう考えると、私たちが母語に規定されて生きているという考え方もうなずけるものがある。 でも私たちは、私たちのものの見方、考え方が日本語によって規定された一面的なものであるとは考えない。 そんな僕らの常識を覆し、日本語の持つ可能性やその裏側にある危険性を指摘してくれているのが、本書であると思う。 英語を母語する筆者が魅了された日本語。 日本語の魅力を問い直してみることは、日本語話者としても非常に有意義かつ刺激的なことであると思うし、また、そこから派生的に様々な観点が導き出されてくると思う(たとえば、学校教育で外国語を教える意味は何かなど。個人的に「教育」として外国語を教える以上、それは単なるコミュニケーションツールの獲得にとどまってはならないと思う。つまり、外国語を学ぶことで日本語を相対化し、私たちの常識を相対化するものでなくてはならないのではないかと思うのだけれど、いかがなもんだろう)。 そういう意味でも非常におもしろい本だった。

Posted by ブクログ

2011/11/24

自分というのはなかなかわからないものだから、親切な人からの忠告がありがたいことがある。日本人としての自分が、この書籍ですぅっと日本人とは・・と指摘されると、なるほど自分という日本人はこんな風に日本人としての自分を認識しているのだ・・・・とあらためて思い知らされる。 リービ氏の文章...

自分というのはなかなかわからないものだから、親切な人からの忠告がありがたいことがある。日本人としての自分が、この書籍ですぅっと日本人とは・・と指摘されると、なるほど自分という日本人はこんな風に日本人としての自分を認識しているのだ・・・・とあらためて思い知らされる。 リービ氏の文章はとてもきれい。わかりやすく、言葉を読むというより「感覚」を示されている気持ちになる。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品