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中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 MENA市民革命のゆくえ
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中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 MENA市民革命のゆくえ

福富満久【著】

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中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 MENA市民革命のゆくえ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2011/10/20
JAN 9784000238717

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2015/01/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

2010年「国境なき記者団」による同地域の報道の自由度の評価は、世界178カ国中、アラブ首長国連邦(87位)、クウェート(同87位)、ヨルダン(120位)、カタール(121位)、オマーン(124位)、エジプト(127位)、アルジェリア(133位)、バーレーン(144位)、サウジアラビア(157位)、リビア(160位)、チュニジア(164位)、シリア(173位)などMENAのほとんどの国が最下層に位置する。(Source: htttp://en.rsf.org/press-freedom-index-2010,1034.html 勿論、強力な国家権力に対向するメディアはない。インターネット上では批判的な論調を載せるメディアも出てきたし、アルジャジーラのような衛星放送も存在する。しかし、まだメディア統制はどの国も厳しい。p26 【1. 歴史の悲劇】 MENAが歴史的に立ち現れてきた過程をみると、19世紀から20世紀にかけて西欧列強の支配に抗する形で、オスマン帝国の系譜を継ぐ諸州が、行政組織と軍事機構で領域内体制を強化・改変し、対応しようとした。だが、結局は、西欧の支配下に組み入れられ、オスマン帝国の出自と断絶することになった。そして地域は、フランスの支配下に置かれたモロッコ、アルジェリア、チュニジア、シリアと、イギリスの支配下に置かれたエジプト、イラク、ヨルダンのいわゆる肥沃な三日月地帯と、イタリアに支配されたリビア、そしてワッハーブ運動から独自の自治路線を維持したアラビア半島とに、運命を分かたれた。こうして第二次世界大戦後、最終的に列強の同意の下で、国家という線引きがなされることになる。p59-60 【(エジプト)民衆蜂起の広がり】p165 アラビア語世界には、文語であるフスハーと、口語であるアンミーヤが存在する。本や雑誌、テレビや国会討論などはフスハーで、フスハーによる情報交換が成立している世界と、アンミーヤによる日常語世界とがわかれている。さらに高等教育を受けた人とそうでない人との間では、獲得する情報の種類や分量に隔たりがあった。アラブ人にとっても、高い旧育を受けても美麗な文章を書くことは極めて大きな負担であり、このことが、民衆レベルでの言語コミュニケーションを通じた大きなネットワークを作り出すことが難しかった理由の一つだとされている。また、28文字のアラビア語は、携帯電話で入力することは難しい。 そこで若者たちは、日常会話で使うアンミーヤをローマ字表記にしてメールに利用した。ローマ字ではアラビア語のすべての音を表記できず、正確さを欠く一方、友人同士ではそつなくコミュニケートできる。話し言葉であったアンミーヤが文字を獲得し、そのコミュニケーション範囲が口コミの世界から解放されたのである。 Cf. 西尾哲夫「新生アラビア語が生んだ“フェースブック革命”」『週刊エコノミスト』(毎日新聞社、2011年3月22日号)、38頁 表26 MENAにおけるインターネットの普及 p243 表30 MENAにおける独裁体制への挑戦 p262 https://www.dropbox.com/s/5qm5pn2jnhouz01/MENA%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%8B%AC%E8%A3%81%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6.jpg?dl=0

Posted by ブクログ

2012/07/24

途上国の資源の呪いについて調べていて,そこに関するところだけ読んだ。 資源の呪いにかかっているアルジェリアがどのように資源の呪いを克服しようと取り組んだか書かれていて参考になった。 しかし,政権の流れに本自体は重点を置いているようで参考になったところは少なかった。しかし,この本...

途上国の資源の呪いについて調べていて,そこに関するところだけ読んだ。 資源の呪いにかかっているアルジェリアがどのように資源の呪いを克服しようと取り組んだか書かれていて参考になった。 しかし,政権の流れに本自体は重点を置いているようで参考になったところは少なかった。しかし,この本は相当な努力をもって書かれているのでその点はすごいと思った。共著でなく1人でこれだけの量を書くのは相当大変だったと思う。

Posted by ブクログ

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